NK新聞社説 「不信を招いた破綻前の起債」

アーバンの破綻の問題点が日経新聞の社説に載った。

要点は
・破綻前に同社が実施した起債が投資家の不信を招いた。

・同社はBNPパリバを割当先にCBを発行、300億円を調達すると発表した。だが実際に調達できたのは約90億円にすぎないことが破綻時になって公表された。・・・この情報開示で問題を残した。

・つまり破綻に至るまで300億円を調達できなかった事実を公表していない点だ。・・・投資家は、同社の資金繰りが改善したと信じて株取引をし、売買高を伴って株価が上昇する場面もあった。

・そもそもの問題は6月に起債を発表した際、予定額を調達できなくなるかもしれないリスクを明らかにしていなかった。・・・これは複雑な契約による。

・同社は起債を発表した際、資金の使途を「債務の返済」と公表しただけで、具体的な使途はもちろん、スワップの存在も明らかにしていない。
 使途を訂正しスワップの詳細を公表したのは民事再生法適用申請と同日だった。

・パリバはCBを株に転換して市場で売却した。一般の投資家が知らない情報を知りうる立場で取引したことになる。
不公平な取引がなかったか当局の事実関係調査も必要になる。
***************************

本件は投資家に大きな不信感を残した点で大問題である。
当局の徹底的な調査を切望する。
NKも頑張って欲しい。
4件のコメントがあります
1~4件 / 全4件
そうですね。

事は日本の資本市場の信用問題ですね。

みなさんと一緒に期待し見守りたいと思います。
日本の資本市場の信用問題に関わるので 徹底的に追及してほしいです 期待しましょう

パプリカ
こんばんは。

NKが社説にまで書いてくれたこと、NBオンラインでも書いてくれていることをうれしく思います。
こんばんわ!

私も日経の社説を読みました。全くの同感です。そもそも私のような個人投資家ですら「わざと開示しなかったのでは?」と疑ってしまう程ですから、きちんとした追及をお願いしたいと思います。
Newジェントルマンさんのブログ一覧