トランプ氏発言への失望感:経済政策に言及なし

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上げた(DJIA +98.75 @19,954.28, NASDAQ +11.83 @5,563.65)。ドル円為替レートは114円台半ばの円高方向へ動いた。本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が327に対して、下落銘柄数は1,600となった。騰落レシオは116.16%となった。東証1部の売買代金は2兆3761億円。

TOPIX -15 @1,535
日経平均 -230円 @19,135円

114円台半ばへの円高を嫌気して、TOPIXも日経平均も続落した。日経平均は10日移動平均線だけでなく25日移動平均線も割り込んだ。日経平均がチャート分析上の目安となる25日移動平均を終値で下回ったのは、米大統領の結果が判明した2016年11月9日以来、約2カ月ぶりのことである。

円相場が一時、1ドル=113円台に上昇し、昨年12月8日以来、約5週間ぶりの高値をつけた。1月11日のトランプ次期米大統領の会見で財政政策への具体的な言及がなく、失望感から時間外取引で米長期金利が一段と低下した。これを受けて、日米金利差の縮小を意識した円買い・ドル売りが円相場を押し上げた。円高を受け輸出関連株が総じて下落したほか、米長期金利の低下を受け、金融株も売られた。業種別では医薬品が下落率首位だった。トランプ氏は薬価が高すぎるとして新たな価格決定の仕組みが必要との考えを示し、11日の米国株市場で製薬株が売られた流れを日本株市場でも引き継いだ。

33業種中、31業種が下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位)、パルプ・紙(2位)、精密機器(3位)、小売(4位)、ゴム製品(5位)となった。


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