20日の東京株式市場で日経平均株価は小幅続落。終値は前日比13円36銭(0.10%)安の1万2851円69銭だった。実需の売買が見送られている中、先物主導で前日終値を挟んでの神経質な値動きが続いた。売り方の買い戻しや上海株式相場の大幅上昇が支えになった半面、米金融不安や世界的な景気減速懸念が重しになった。東証株価指数(TOPIX)も続落した。
朝方は、金融不安を背景にした前日の米株安を嫌気した売りが先行。大手銀行やハイテク、自動車株などが軒並み安で始まり、下げ幅は100円を超える場面があった。ただ、前日に300円安と急落した経緯があることや、7月15日の直近安値(1万2754円)近辺まで下げたことから、徐々に値ごろ感からの買いや売り方の買い戻しが優勢になった。後場に入ると上海株高を追い風に上げに転じたが、一段と上値を追う動きはなく、その後は前日終値近辺での膠着感の強い展開が続いた。


