yuhsanさんのブログ
一年の計は元旦に
皆さま、あけましておめでとうございます。
株式投資にとっては、相場を読み相場にあわせた投資計画(ポートフォリオ)を建てるのはとても大切です。そこで今日は、予定を少し変更して「2017年の株価見通し」にいたしました。株はバブルに乗って(その2)は、明日以降になります。
計画のない船出は危険です。波を読み波に乗らないと目的地にまで到達できません。計画に無理・無駄はないか、そのための装備と人員は大丈夫か、計画と準備なくして出発はできません。
計画が達成できるかは、計画の段階で7割がた決まります。後は努力が2割、そして残りの1割が運です。立てた計画をベースに、投資行動を起こす際には計画とのずれを検証して、進路を修正しなければなりません。あまりずれがあるときは、無理をしないでじっとして、ツキのくるのを待つほうが結果としていい場合が多いのです。
波を読み計画を立てるには、正月が最も適しています。この時期多くの機関から、その年の株価見通しが発表されるからです。今年の相場見通しの多くは、高値22,000~23,000円あたりに集中し、あまり分散していないのが特徴です。昨年の波乱が想定を超えた反省から、株価をファンダメンタルで中心に分析した結果と思われます。
一方で予測不能の事態を反映してか、あるいはアベノミクスが5年目に入り天井付近にあるためか、年末の20,000円の維持に疑問を呈しているところも目立ちました。
株式投資は、いい株を、いい時に買って、いい時に売れば儲かります。相場の位置と方向さえ間違えなければ、少しぐらい高く買っても損にはなりませんが、間違えるといくら安く買っても高く売れません。このように株式投資は、銘柄選択と相場の読みがかみ合って、初めて成果をあげるのです。
株価は、短期的には需給、長期ではファンダメンタルで決まります。
ファンダメンタルとは企業価値の表現で、評価の基準はEPSとPERが主流になっています。企業の一株利益は、為替相場、原油価格、金利の動き、アメリカの景気、中国経済などの外的要因や、自社株買いM&Aなどの企業からの要因などで動きますが、2017年度は前の年に比べると改善方向に向かっています。
国内企業分析に最も多くのアナリストを抱える野村証券によると、2017年の4月から始まる年度の企業業績は10%以上の増益となり、それから先も増益の傾向は続くとしています。16年度の相場見通しを当てたアナリストの株価見通しも、単純明快に、業績が10%の増益なら株価は10%上がるとして、高値は現在の過少評価分の修正を含めて22,000円になっています。
一般にファンダメンタル論者は、このアナリストを含めて、株価の需給動向を株価の見通しを軽視する傾向にあります。私は需給とファンダは車の両輪とはいえ、どちらかといえば需給を重視します。というのも、需給見通しのほうが、データがより客観的に分析されているからです。
需給関係に詳しいアナリストによると、17年度は、「売りが怖くない相場」だとしています。16年度の相場が、外国人と個人の売りに対し、日銀と企業の自社株買いで買い支えて、結果的に5年連続の上昇相場となった点を評価しているのです。
日銀のETF買いについては、マスコミや市場関係者から相場が政府によってコントロールされるとして反論もありますが、彼の主張では、外国人であれ日銀であれ、需給の一端を担う主体が1兆円規模の継続買いを入れれば、相場を300円ほど上げる効果があると分析しています。
もし日銀が今年度も、6兆円規模の買いを行うとすれば、それだけで1,800円の相場下支えになり、自社株買いも業績が上がっている時期のほうが多くなる傾向にあり、両方で2~3,000円ほどの株価上昇要因になるとみているようです。
彼の2017年度の需給では、16年度と比較して、
◇増加分: 日銀(2兆円)、事業法人(2.5兆円)、外国人(3兆円)、自己(1.5兆円)
◇減少分: 個人(7.5兆円)、投資信託その他(1.5兆円)
となっています。不確定は個人の売りで、これが需給の決め手になるかもしれないとしていました。
私の予想は、「20,000円が地相場となり、高値は23,000円程度で、バリュー系が主役になる」とみています。高値が23,000円程度でしたら、バブルとはいえません。
はて、どうでしょうか。
明けましておめでとうございます
「1年の計は元旦に」は2017年の相場を見事に見通されていますね。
大変参考になりました。
今年もためになるブログをよろしくお願いいたします。
タツ1101さん
おめでとうございます
いつも、つたないブログを見ていただきありがとうございます。
なんとか頑張りますのでよろしくお願いいたします。