泥沼の米金融危機、不透明な米住宅公社と大手銀行の命運③

kuma_kuroiwaさん
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 住宅公社だけではなく、米国の金融業界全体が今、土壇場の経営状況にある。
 米国の金融機関の中で特に注視されている投資銀行の一つ、メリルリンチ。同社のジョン・セインCEO兼会長が市場のやり玉に挙げられた。7月17日の第2四半期決算発表時には「当社の資本は非常に余裕がある状態」と話していたのが、2週間も経たないうちに第3四半期における57億ドルの償却損計上見込みと85億ドルの増資計画を発表したのだ。「まったく信用できなくなった」と多くの投資家が同社株をたたき売った。
 昨夏以降本格化した米欧金融機関のサブプライム関連の損失計上は、徐々に内容を変えつつ、波状攻撃のようにとどまるところを知らない。


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