26日は主要な海外市場が休場となるため・・・

優利加さん
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先週の金曜日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +14.93 @19,933.81, NASDAQ +15.27 @5,462.69)。ドル円為替レートは117円台前半での推移。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が848に対して、下落銘柄数は1,040となった。騰落レシオは135.68%へ低下した。東証1部の売買代金は1兆6302億円。

TOPIX -6 @1,538
日経平均 -31円 @19,397円

12月26日は米国やドイツなどの主要な海外市場が休場となるため、投資家の買い手控え姿勢も強まり、TOPIXも日経平均も小安く終えた。TOPIXは10日移動平均線を11月10日以来初めて終値で割り込んだ。円相場が1ドル=117円近くまで円高方向へ強含んだことも相場を押し下げる要因となった。日経平均は年初来高値(1万9494円)近くで推移する中で利益確定売りが優勢となった。日経平均の高値と安値の差である値幅は47円弱と2014年9月1日に記録した37円強以来、2年3カ月ぶりの小ささだった。東証1部の売買代金は米大統領選後で最低の1兆6302億円へしぼみ、約2カ月ぶりの低水準にとどまった。

11月8日の米国大統領選挙直後から始まった急速な円安・ドル高が今回の上昇相場の大きな背景である。12月の日銀短観の大企業製造業の下期の想定為替レートは103円36銭であるので、足元の円安が続くなら業績上方修正余地も大きい。しかし、円高への巻き戻しリスクも考慮しておくべきだろう。前週末に米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した投機筋による円の売り越し幅は約1年1カ月ぶりの高水準に拡大したため、これまでのような円売り建玉の積み上がりペースは期待しにくくなっている。
http://zai.diamond.jp/list/fxmarket/imm
これに加えて、米製造業への打撃を嫌うトランプ氏のドル高けん制懸念発言がいつ飛び出してもおかしくない。新政権のハネムーン期間が続く17年3月頃までは現状ムードが継続するにしても、そこから先は再び円高方向に動き始めるシナリオも忘れずにいたい。さらに、原油などの商品価格の動向にも注意が必要だろう。原油価格は産油国による減産合意への期待から回復基調が続いたが、これも足踏みしている。産油国は一枚岩ではない。合意通りに減産がなされるかどうか。

33業種中24業種が下げた。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、石油・石炭(2位)、鉱業(3位)、鉄鋼(4位)、ガラス・土石(5位)となった。


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