日経平均は3日連続で陰線だが、9日続伸

優利加さん
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昨日の米国株相場上昇した(DJIA +59.71 @19,852.24, NASDAQ+20.18 @5,456.85ドル円為替レート118円台前半での推移となった。本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,208に対して、下落銘柄数は656となった。騰落レシオは156.07%となった。騰落レシオが最も高かったのは、これまでは12年12月19日の164.5%だっが、アベノミクス相場が幕を開けた直後のことだった。東証1部の売買代金は2兆9082億円。

TOPIX +8 @1,551
日経平均 +127円 @19,401円

米国株が反発したことや円相場が対ドルで10カ月ぶりの安値となる118円台まで下落したことを好感して、日経平均株価は9日続伸し、また7営業日連続で年初来高値を更新した。日経平均の9日続伸は2015年5月15日~6月1日(12日続伸)以来の長さとなる。ただ、ローソク足は3日連続陰線である。陰線で上昇し続けることは無理があるので、息切れしながら無理して上げているように見える。

国内投資家は利益確定売りと同時に、米長期金利の急騰による米国債での評価損の拡大を背景に、12月15日までの3日間、連日で500億円程度のETF売りを出しているという。日銀のETF買いは1回当たり742億円(12月)で、その7割弱に匹敵する規模となる。これが日経平均は連日で年初来高値を更新する中で上値を抑える要因となっている。

米利上げを受けたドル高進行で円相場は本日、1ドル=118円台を付けた。米長期金利(10年債利回り)は15日に一時2.6%台前半に達した一方、日本の長期金利は0.080%前後で推移し、日米の金利差はこの数年では例のない水準まで達しており、一段と円安が進む可能性がある。東証1部の予想PERは17倍に達しており、バリュエーション的に株価の高値警戒感が高まっている。しかし、円安進行により来期2ケタ増益となれば、決して買われすぎの水準ではないとも言えるところが悩ましい。

33業種中29業種が上げた。上昇率トップ5は、金属製品(1位)、水産・農林(2位)、銀行(3位)、ガラス・土石(4位)、空運(5位)となった。


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