昨日の米国株式相場は大幅反落した(DJIA -118.68 @19,792.53, NASDAQ -27.16 @5,436.67)。ドル円為替レートは117円台半ばの円安方向へ動いた。好悪両材料を交えて、本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,115に対して、下落銘柄数は745となった。騰落レシオはなんと165.56%へ上昇した!東証1部の売買代金は2兆8103億円。
TOPIX +4 @1,543
日経平均 +20円 @19,274円
米国株は大幅反落したが円安が117円台半ばまで進行したことを好感して、TOPIXも日経平均も小幅高となった。日経平均は8日続伸し、6日連続で年初来高値を更新した。8日続伸は2015年6月1日まで(12日続伸)以来の長さになった。117円台半ばへの円安進行の主因はFRBの利上げ決定だった。FOMCで0.25%の利上げが決定されること自体は織り込み済みだったが、12月14日に公表した政策金利見通しでは2017年は3回の利上げを想定していることも明らかとなり、驚きを持って受け止められた。日銀が金融緩和姿勢を堅持する限り、日米金利差がさらに拡大するとの見方から、日米金利差の拡大に着目した円売り・ドル買いで円相場が1ドル=117円台まで急落した。円安進行で業績がさらに上向くとの期待から自動車など輸出関連の主力株に買いが入り、相場全体を支えた。朝方には上げ幅を180円超まで拡大する場面があった。
年内最後の重要イベントであるFOMCを通過した今、当面の好材料は出尽くした。気になるのはドル高・円安のリスクである。米利上げペースの加速によりドルが急伸してきたことで、米企業の業績減速懸念や、米国への資金流出リスクにさらされる新興国経済への警戒感が高まるからだ。他方、海外投資家は日本株買いと並行して円売り・ドル買いのヘッジをかけることが多いので、「円安・株高」の流れは当面続き易い地合いである。
ただ、もし日経平均が20,000円に届けば、当面の達成感から反落局面も想定しておきたい。日銀が19~20日に開く金融政策決定会合は何事もなく終わる公算が大きく、年内の重大イベントは終わったも同然である。年明けは1月20日からトランプ氏が米大統領に就任し、政策運営は期待から実行を見極める段階に移る。「噂で買って事実で売る」という相場格言も忘れずにいたい。
33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、輸送用機器(2位)、精密機器(3位)、小売(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。
TOPIX +4 @1,543
日経平均 +20円 @19,274円
米国株は大幅反落したが円安が117円台半ばまで進行したことを好感して、TOPIXも日経平均も小幅高となった。日経平均は8日続伸し、6日連続で年初来高値を更新した。8日続伸は2015年6月1日まで(12日続伸)以来の長さになった。117円台半ばへの円安進行の主因はFRBの利上げ決定だった。FOMCで0.25%の利上げが決定されること自体は織り込み済みだったが、12月14日に公表した政策金利見通しでは2017年は3回の利上げを想定していることも明らかとなり、驚きを持って受け止められた。日銀が金融緩和姿勢を堅持する限り、日米金利差がさらに拡大するとの見方から、日米金利差の拡大に着目した円売り・ドル買いで円相場が1ドル=117円台まで急落した。円安進行で業績がさらに上向くとの期待から自動車など輸出関連の主力株に買いが入り、相場全体を支えた。朝方には上げ幅を180円超まで拡大する場面があった。
年内最後の重要イベントであるFOMCを通過した今、当面の好材料は出尽くした。気になるのはドル高・円安のリスクである。米利上げペースの加速によりドルが急伸してきたことで、米企業の業績減速懸念や、米国への資金流出リスクにさらされる新興国経済への警戒感が高まるからだ。他方、海外投資家は日本株買いと並行して円売り・ドル買いのヘッジをかけることが多いので、「円安・株高」の流れは当面続き易い地合いである。
ただ、もし日経平均が20,000円に届けば、当面の達成感から反落局面も想定しておきたい。日銀が19~20日に開く金融政策決定会合は何事もなく終わる公算が大きく、年内の重大イベントは終わったも同然である。年明けは1月20日からトランプ氏が米大統領に就任し、政策運営は期待から実行を見極める段階に移る。「噂で買って事実で売る」という相場格言も忘れずにいたい。
33業種中21業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、輸送用機器(2位)、精密機器(3位)、小売(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。