「はらみの下抜け」となれば、売りサイン

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +39.58 @19,796.43, NASDAQ -31.96 @5,412.54)。ドル円為替レートは115円台前半での推移だった。本日の日本株全般は続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,395に対して、下落銘柄数は493となった。騰落レシオは150.90%と高い水準が続いている。東証1部の売買代金は2兆8389億円。

TOPIX +9 @1,540
日経平均 +95円 @19,251円

前場は1ドル=114円台後半まで進んだ円高・ドル安と、日経平均が昨日、約1年ぶりとなる1万9000円台を回復していた反動で、目先の利益を確定する売りが先行した。しかし、後場になると切り返してTOPIXも日経平均も年初来高値を4日連続で更新した。相場の上昇を支えたのは水産を含む食品大手や情報・通信業など内需ディフェンシブ業種だった。これらは低金利下で債券の代わりに利回りを確保できる「債券代替」として買われてきた業種だったが、11月中旬以降の長期金利の上昇や円安進行によってその魅力が薄れたため売られてきた。33業種別で上昇率2位となった医薬品は年初から直近の下落率が15%を超える出遅れセクターである。足元で過熱感の高まった「割安銘柄」を売り、内需銘柄を買う循環物色に移行している。輸出関連でいったん利益確定売りを出した後、さらなるリターンを求めて出遅れ感のある内需株に資金を移している。


外国人投資家は11月28日~12月2日の週まで4週連続で買い越しており、今回の上昇相場の原動力である。ただ、本日のTOPIXも日経平均も昨日の高値と安値の範囲内での動きであり、ひげを無視すれば「はらみ線」となり、もし、明日、「はらみの下抜け」となれば、売りサインとなる。また、日経平均のPERは16.5倍まで上昇してきており、さらに上値を追うにはより大きな材料が必要だろう。

今年6月下旬に350円台でポジショントレードとして大量に仕込んだ大手某証券株は本日、逆指値成り行き売りが発動されて手仕舞いとなりました。

33業種中22業種が上昇した。上昇率トップ5は、水産・農林(1位)、医薬品(2位)、情報・通信(3位)、石油・石炭(4位)、電気・ガス(5位)となった。

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