今月20日、京都薬用植物園に行ってきました。
ここは武田薬品工業㈱が薬用研究のために創設、希少な薬用植物を栽培し、
保護・保全のために通常一般公開はされていない植物園
園内面積は94,000㎡、薬用植物を中心に約2,800種の植物を保有し、
日本薬局方に掲載されている生薬の基原植物を中心に栽培しているそうで、
まさに「生きた薬草の博物館」
この日の研修エリアは、樹木園、漢方処方園、温室
社員の方の説明を受けながら、樹木の匂いを嗅いだり、実をかじったりしながら、
温室、漢方処方園を30分程案内していただきました。
その後、園内南側にある山地を各自自由に散策
緩やかな坂道を進むと標高194.8mの標識。
東屋に着く頃には夕方近くなっていたこともあり、
山から見下ろす秋の京都は夕焼けに染まっていました
見事な大王松(ダイオウショウ)がそびえたっていて、
他の参加者も「こんな見事な大王松は見たことがない。」との声。
みなさま落ちた葉を手に持っていましたが、
私も久々に来年のお正月用の花に大王松を触ってみたくなりました
生薬の標本などを展示している「展示棟」は明治41年(1908年)野口孫市が設計した建物。
もともと神戸市東灘区にあったもの、とお聞きしたので、創業者一族の所有物だったのかなあ、
と思いましたが、おそらく住友系の方のものではないかとのことでした。
1995年の阪神淡路大震災後に、移築・再生したそうです
「研究棟」館内の壁には、小磯良平の「薬用植物画」が等間隔で飾られていました。
社長が外人になったので、小磯良平の作品も一掃されてしまうのかなあ、と思っていただけに、
ホッとしました
聞いたことはあるけれども、実際に見たことがない植物や樹木を楽しんできた一日でした
写真中央:棗(なつめ)
写真右:杜仲(とちゅう) ん?今、急に自信がなくなってきました
武田薬品工業株式会社 京都薬用植物園