17日、日銀が初の指値オペを通告し金利が急低下。
その結果、ドル円は111円に迫る水準まで上昇しています。
http://jp.reuters.com/article/boj-op-interest-idJPKBN13C12W
個人的には保有株があるので円安・株高が悪い訳ではありませんが
ドル売りに参戦している手前、少々迷惑な話です。
米国は政治の空白期間に突入しているため、何事も無く円安に振れていますが
間接的とはいえ為替介入と同じ効果が表れることから
何れアメちゃん辺りから釘を刺される様な気がします。
日本国内の個人投資家がせっせとドルを売っている状況で
ドル買いに手を緩めない海外の投機筋は、益々元気付いていることでしょう。
結局現在の過剰な円安は外部の圧力によって崩れることになると予想していますが
それが何時かは解かりません。
もしかするとトランプ氏が大統領に就任するまで続くのかも。。。
一方イエレン議長は議会証言で年内利上げを仄めかしました。
今のところトランプ氏の利上げ反対には耳を貸していない印象を受けますが
何しろ今年一年「やるやる詐欺」を繰り返して来たFRBだけに
直近の12月利上げ観測が90%に達しているとはいえ
市場の疑心暗鬼は完全に拭えないと思います。
とろで、過去に米国が利上げを行った1994年~2004年(計4回実施)に遡ると
利上げ開始後のドルは一旦下落し、およそ半年以内に底を打っています。
そして利上げから1年半~3年後に、漸く利上げ開始時点の水準を上回る傾向が認められています。
(米ドル指数チャート)
http://jp.investing.com/quotes/us-dollar-index-streaming-chart
昨年12月の利上げ後、ドルが5月に底を打ったところまでは過去と似た経緯を辿っていますが
今回は戻り足が早く、大統領選でトランプ氏が勝利したことをきっかけにドルは急騰し
利上げから1年足らずで利上げ前の水準に戻っています。
ただ米国は財政の立て直しを迫られており、今後ドル安政策をさらに強める筈ですし
巷で1ドル125円説まで流れ始めたのは逆に下落のサインではないかとも感じており
非力ながら、引き続き「ミセスワタナベ」のドル売りを応援したいと考えています。
http://jp.reuters.com/article/trump-mrswatanabe-idJPKBN13C0BB