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雨降って地固まる、引き続き金融株が相場の中心に

雨降って地固まる、引き続き金融株が相場の中心に


 東証1部の騰落銘柄数は値上がり784/値下がり1115と指数は上昇も売りが優勢。
三菱UFJFG、第一生命、コマツなど、きのう急伸した銘柄に引き続き強い買いが入った。
決算では太平洋セメやトレンドマイクロ、ダイフクなどが大幅上昇。
米ブリストルとの提携が報じられた日東電工が急伸した。

新興市場ではメドピアが値を飛ばし、ストップ高比例配分となった。

一方、ディフェンシブ色の強いセクターが弱く通信株が軟調。
NTTは年初来安値を更新した。楽天は決算失望で大幅安。クラウドワークスやアルファポリスなども決算が売り材料となり急落した。



 米大統領選前は、トランプ氏が大統領になるような事態が生じた場合、リスク・オフで円高・株安が進むとの見方が強かった。
実際、9日には開票が進むにつれ、ドル円は急激に円高に振れ、「また100円割れもあるのか・・・」と思わせるような動きも見せた。しかし、円高は一時的にとどまり、一転して円安が進む展開。積極的な財政出動など、トランプ氏の掲げる政策がドル高・円安を招くとの思惑から米長期金利が上昇したことが手がかりとなった。

ドル円は引き続き乱高下する展開も想定されるが、抵抗となっていた105円どころをあっさり上回り、その後107円台にまで迫ったのは、かなり円安への勢いが強い証左。下を試して底割れせず、戻り以上の動きを見せている。これは日経平均も同様で、9日に900円超下げても今年の安値は割り込まず、きょうには4月25日の高値17613円を上回る場面もあった。

雨降って地固まるで、ここから先は円安・株高基調が継続する可能性が高い。



【来週の見通し】 堅調か。米大統領選を通過して、日経平均は乱高下ありながらも週間では上昇したこと、この間、円安進行も追い風に、今年4月の高値を抜いてきたことなどから、下値不安は相当和らいでいる。企業決算は終盤戦に入るが、来週は今週値動きの良さが目立った金融株の決算が多く控えている。業績発表を手がかりにこれらが一段と騰勢を強めるようなら、指数も上げ基調を強める可能性が高い。決算が売りイベントとなる可能性もあるが、国内金融機関の業績が市場のリスク・オフムードを高めるとは想定しづらく、その場合は直近で割り負けていた他のセクターに循環物色が進むと考える。国内は週初の7-9月期GDPが注目されるくらいで、あまり材料が多くない一方、米国では経済指標の発表が多い。大統領選通過で12月利上げが意識されるなか、良好な内容が出てくれば、ドル高(円安)を後押ししやすい。トランプ政権誕生に対しては、依然警戒感は残ろうが、そのぶんバブル的な過熱感も高まらず、ほどよく緊張感を持ちながらも悪くない地合いが続くと予想する。

【今週を振り返る】 乱高下の展開となった。米大統領選前はメール問題が一段落したクリントン氏優勢の見方が強まり、前のめりで買い優勢の展開。しかし、結果はトランプ氏の勝利。9日は開票が進みトランプ氏優勢の報が続々と伝わるなか、リスク回避の売りが殺到し、日経平均は900円超の大幅下落。円高も急速に進み、一気にリスク・オフの様相が強まった。

しかし、投票結果を受けた米国株は、トランプ氏の政策期待からリスク・オンムード。米長期金利の上昇を受け、円安も進んだことから、翌10日は前日の急落を埋め戻す4桁上昇を記録した。その後もダウ平均の最高値更新や円安加速が支えとなり買いが続いた。日経平均は週間では約469円の上昇となり、週足では陽線を形成した。




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