鉄鋼大手3社の平成28年9月中間連結決算が1日出そろい、最終損益は新日鉄住金と神戸製鋼所が大幅減益となり、JFEホールディングスは平成23年以来の赤字に転落したそうです。
中国の過剰生産と安値輸出で鋼材価格が低迷、円高も重荷となったようです。
原料となる石炭の価格高騰がさらにコストを膨らませる見通しで、JFEHDと神鋼は通期見通しの下方修正に追い込まれたそうです。
この日決算を発表した新日鉄住金は最終利益が前年同期比90.8%減の110億円と大きく落ち込んだそうです。
市況低迷や円高に加えて、エネルギー分野向け鋼管の販売が低迷したようです。
神鋼は建設機械の販売も振るわなかったそうです。
下期は国内で自動車や建築向けの需要回復が見込まれる一方、足元の石炭価格は7月末時点に比べ2倍以上に急騰しており、各社とも「可能な限り鋼材価格に転嫁する」(新日鉄住金の栄敏治副社長)としていますが、すべてをカバーするのは難しい状況のようです。
神鋼は100億円の黒字としていた通期の最終損益見通しをゼロに下方修正し、新日鉄住金は1300億円の経常利益見通しを据え置きましたが、前期比では35.3%の大幅減となるとのことです。
各社とも厳しいですね。
5401:2,071円、 5406:875円、 5411:1,493円