(要約・引用)
■日銀の株式ETF「爆買い」
・まず指摘したいのは、日銀がETFを購入する、それも流動性の高いものとなれば、日経平均株価に連動したものが主体となる。
でも、それは質の悪い株式の爆買いとなる。
でも、それは質の悪い株式の爆買いとなる。
・日経平均に組み入れられている225社のうち、全ての企業が時代に対する適合力を有しているとは思えない。
一部はいずれ市場から淘汰されていく方向にある。
・日経平均がTOPIX(東証株価指数)の何倍になっているかを示すNT倍率は7月以降、急上昇しています。市場全体に比べて、225銘柄を中心に特定銘柄の上昇が際立ち、市場がゆがんでしまっている。
・このまま買い進めば、2017年末には日銀が日経平均構成銘柄の4社に1社で実質的な筆頭株主になります。議決権などは運用会社が行使し、日銀の意思は反映されないので、巨大な「意思のない投資家」の誕生です。
・マーケットだけを考えれば、株価下支えで歓迎すべき好材料。
しかし、指数先物を玩具(おもちゃ)にしている国内外の投機筋からしてみれば、格好の標的登場。
しかし、指数先物を玩具(おもちゃ)にしている国内外の投機筋からしてみれば、格好の標的登場。
■売る時はどうするのか?
・株式市場の需給から見れば、日銀によるETFの保有残高が巨額になればなるほど、将来の売り圧迫要因として意識されるようになる。
その意識は、日銀の買いが減速し始めた段階からすぐに顕在化してくる。
その意識は、日銀の買いが減速し始めた段階からすぐに顕在化してくる。
・投資家や市場関係者が日銀の売りを警戒し始めたら、もうそれだけで株価全般には大きなマイナス材料となる。
・まさに「行きはよいよい、帰りは怖い」
■強烈なインフレを読み込んでいるのか?
・もしかして、日銀の黒田総裁は収拾のつかないようなインフレ到来を予想しているのかもしれないね。とんでもないインフレが襲来すれば、インフレの火を沈静化させるべく高騰する株価などを冷やさなければならない。その時の伝家の宝刀としてETFを買い込んでいるとすれば、それは一つの卓見である。
・日銀が日銀券の担保として日本企業の価値を利用しようと思っているなら面白い。
・読者の皆さんも、2人の最後のコメントをしっかり考えてみよう。われわれ筋金入りの長期投資家の真骨頂ともいえる鋭い先読みが、さりげなく語られている。
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(感想)
日銀のETF買いが、いつまでも続くわけもなく、いつかは終わりが来る。
その時どうなるのだろうか?
というのが、ここ数か月の関心事でした。
というのが、ここ数か月の関心事でした。
とはいえ、この疑問に答える記事は皆無であったのだが、ついに記事として出てきた。
出てくるとしたら、年度末12月の一か月前くらいかなと思っていたので、若干早い感じもする。
「行きはよいよい、帰りは怖い」
これを意識するのはいつ頃だろうか?
今でしょ!……というのは、さすがにないが、
あまり先読みが過ぎると目先の勝負には勝てない。
ちなみに、「鋭い先読み」はよくわからない。
皮肉かなと読みましたが、そうなると、逃げるタイミングが何時か?
という読みが重要になりそうだけど、
そんなこと誰でも考えていることでしょうから、多分違う気がする。
という読みが重要になりそうだけど、
そんなこと誰でも考えていることでしょうから、多分違う気がする。
ちなみに、今日は日銀のETF買いが発動しましたね。
この株価水準で発動……
発動水準が切り上がっていくんですかね。