昨日の米国株式相場は大幅反落した(DJIA -200.38 @18,128.66, NADAQ -81.89 @5,246.79)。ドル円為替レートは103円台半ばの円高方向へ動いた。本日の日本株全般は反落した。東証1部では、上昇銘柄数が326に対して、下落銘柄数は1,562となった。騰落レシオは112.69%。東証1部の売買代金は1兆8761億円と、7日連続で2兆円を割り込んだ。
TOPIX -14 @1,342
日経平均 -185円 @16,840円
米国株の大幅下落を受けて、本日のTOPIXも日経平均も大きく反落した。前日に大台の1万7000円台を回復していたために利益確定の売りが出やすかった。米主要企業の先陣を切って米非鉄大手アルコアが10月11日発表した2016年7~9月期決算は市場予想に届かず、米株式相場が下落した。アルコアはバリューチェーンの「上流」に位置するだけでなく、決算発表の幕開けを告げる一大企業でもある。その利益水準は消費者に近い小売りや金融などの「下流」企業だけでなく、欧州や日本、アジア企業の先行きを占う指標とされる。7~9月期は前年同期比で6%減収、純利益はリストラの一巡で3.8倍だったが、市場予想を下回った。一方、マクロ指標に目を転じると、米長期金利は上昇基調である。もし、企業業績の悪化と金利上昇が重なると、株価の割高感は一気に強まるので警戒感が高まった。
なぜか10月は歴史的にも相場が荒れやすい月である。世界大恐慌(1929年)、ブラックマンデー(1987年)、米大手ヘッジファンドLTCM(ロングターム・キャピタル・マネジメント)の経営破綻とロシア危機(1998年)、これらすべて10月に起こった。今年の10月は何か起こるだろうか?
33業種中水産・農林を除く32業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、銀行(2位)、海運(3位)、保険(4位)、金属製品(5位)となった。