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「為替90円台、日経平均1万4000円」の現実味

株価下落を嫌った日米中央銀行が払う「ツケ」
東洋経済ONLINE記事の感想です
http://toyokeizai.net/articles/-/137203

(要約・引用)

■日銀会合の整理
・長短金利を誘導目標とする新しい金融緩和の枠組みを導入
・現状のマイナス金利政策を維持
・10年物国債利回りを0%程度に誘導
・2%の物価安定目標が実現するまで金融緩和を続ける
・必要な場合にはマイナス金利の深掘りを行う

■日銀の新政策では円高を止められない
・「総括的検証」の結果は、残念ながら従来の政策の延長でしかなかった。
・緩和の枠組みをこれまでの量重視から金利重視に転換 = 「苦し紛れの政策修正」

・長期金利の誘導方法はこれまでも実施してきた国債買い入れを軸
・量は増やさない。ここがポイント
・結果としてのテーパリング(緩和縮小、黒田総裁は会見で否定)

 ⇒ 円高基調を止めることはできない


■円高と株安になるリスクが高まった
・政策の結果が出ていない中で、事実上その延長線上の政策を推し進めるという内容は苦しい。
・買い入れる量は増やさないため、買い入れる国債が目標額に達せず、結果的にテーパリングになる可能性

⇒ 金利上昇による円高リスクがむしろ高まった感、株安。

・記者会見が始まるとともに、それまで102円台後半だったドル円は、瞬く間に102円前半にまで下落し、会見終了時には101円台半ばにまで下落した。


■またしても株価下落を嫌がったFRB
・今回のFOMCでは、政策金利(現行0.25〜0.5%)の据え置きを決定

<FOMCで示された経済認識の整理>
・海外の下振れリスクなどの懸念がほぼ払しょくされているとの認識
・米国経済については「今年前半の緩慢なペースから加速した」と指摘。
・雇用に関しては「労働市場は強化され、雇用の伸びは平均して堅調だ」とした。
・物価は短期的に低インフレが続くが、中期的には上昇率が目標の2%に達するとの見通しを維持
・家計支出は「力強く拡大している」
・企業の設備投資は「依然弱い」と懸念を示した。

<会合の賛否状況>
・決定には7人が賛成し、地区連銀総裁3人が利上げを主張して反対
・決定に反対したのは、カンザスシティー連銀のジョージ総裁とボストン連銀のローゼングレン総裁、クリーブランド連銀のメスター総裁。
・前回はジョージ総裁のみ反対

⇒早く利上げしたいというのが本音であろう。いかにFRBが株価下落を嫌がっているか

(上記の状況を踏まえた見通し)
■今の日本株に上昇する気配は感じられず
・日銀にしても、FRBにしても、中央銀行は、市場の動きを気にし過ぎているように感じられる。
・FRBはまだ市場にフレンドリーな政策を講じているようにみえるが
・日銀は「愚策」の連発で、むしろ最近は円高・株安を自ら演出しているように見える。

⇒市場は短時間で乱高下し、方向感がわからなくなっている。

・欧州発の銀行危機が現実のものになりつつあるとも筆者は想定
・大統領選の予想外の混乱が市場を震撼させるのか

⇒市場のリスクはまだ多く残っている。

⇒ドル円はこれまで重要な節目の100円を維持してきたが、今回割り込んで90円台に入ると、重要な節目の決定会合の後ということもあり、これまでのような動きとは異なるパターンになる可能性があるとみている。


・日本株についても、多数の投資家の目安となる日経平均についてみれば、今回の日銀の発表後の株高でも1万7000円以上のコールオプション(あらかじめ決められた価格で買う権利の売買)がほとんど動かなかった

⇒これは、いま市場では上値を買う意欲はほとんどないことを意味している。

■結論
・日本企業の利益水準などから見ても、100円のドル円水準で正当化できる日経平均の水準は1万4000円

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気になる記事タイトル……と思って、筆者名を見たら、やはり……

記事内容に関しては、なるほどーという感じです。

日経14000円というのは、ETF買いがなければという前提で、
その影響が2000円くらいという説が正しければ、
日経は16000円くらいを目指す感じか。

問題は、日銀のETF買いが終わった後で、どうなるか?
ETF買いが永久に続くというのはあり得ないから。
いつかは止まる。12月はいろいろ難しいことになりそう。
その時に、日経14000円という事態になるんでしょうか。
そのタイミングで、上手く撤退できるか。

年末には衆院選挙の噂も。いろいろややこしいことになりそうですね。
4件のコメントがあります
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    ライトUPさん
    2016/9/25 07:31
    おはようございます(^-^)/

    かなり一方向へ向けた分析ですね。
    基本的には株価を落とさないというのが軸ではなくサブ的なものとして株価を落とさないっていう要素があるだけで、マネタリーベースを元に買い入れを行っているはずですよ。

    東洋経済の記事って、株価しか見ていないような視野の狭い分析だったんですね。
    金融緩和は、大増量した部分の国債利息分ほど通貨が通常以上に増えるってのが柱です。
    インフレになるまで国債を増やし続け、通貨量を増やしながらもスーパーインフレにならぬようコントロールするってのが、アベノミクスです。
    いつかは株価も下落するのでしょうが、株価は経済状況を推し量る指針ではありますが、経済状況そのものではないんですよね。
    業績に関係なく、マネーゲームで動いているのが現状だと思います。
    日々の状況が株価のように極端に動くはずがないのですから。
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    夢想人さん
    2016/9/25 11:04
    ライトUPさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

    みん「かぶ」のブログなので、「株」が中心になることご容赦ください。

    もちろん、日銀の政策は、株だけを見ているのではなく、
    物価、景気などもっと大局的なものを志向していること
    理解しているつもりです。

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    ライトUPさん
    2016/9/25 15:52
    夢想人さんのブログではなく、東洋経済の分析をどうかな?って感じで見ているだけなので、その点は誤解なきようにです。
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    夢想人さん
    2016/9/25 22:06
    はい、了解です。
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