FRB高官のメッセージに振り回されている

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は大きく反発した(DJIA +239.62 @18,325.07, NASDAQ +85.98 @5,211.89)。ドル円為替レートは101円台後半の円高方向へ動いた。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が940に対して、下落銘柄数は862となった。 騰落レシオは102.06%となった。東証1部の売買代金は1兆6666億円と薄商いだった。

TOPIX ±0 @1,323
日経平均 +56円 @16,729円

米国株は大幅反発したが、TOPIXはほぼ変わらず、日経平均は小幅反発であった。昨日、10日&25日移動平均線を割り込み、時の利は売りとなった。しかし、6月24日を起点とする上昇トレンドラインはまだ崩れていない。
昨日の米国株の反発は、利上げに消極的な「ハト派」で知られるブレイナードFRB理事が9月12日の講演で「防衛的な利上げを迫られる状況にない」と述べたことが背景にある。これによりFRBの早期利上げ観測が後退している。早期利上げが遠のいたので、9月13日の東京市場で円相場は一時、1ドル=101円台半ばまで上昇した。ただ、利上げの時期が延びれば、為替の円高・ドル安につながり、日本の輸出関連株には逆風となり、日本株の上値も重くなる可能性がある。

最近はFRBから発せられるメッセージに市場は振り回されている。9月9日には景気重視の「ハト派」であるはずのボストン連銀のローゼングレン総裁が講演で早期利上げに賛同する発言をして米市場が大荒れになった。しかし、今度は9月12日に同じく「ハト派」のブレイナードFRB理事が慎重意見を述べて、市場は胸をなでおろして落ち着いた。だが、9月20~21日のFOMCまで、FRBはブラックアウト期間に入るため、FOMC開始日の7日前の米東部時間夜12時以降、FOMC参加者は金融政策などの考えを公言できなくなる。その分だけ株価材料は少なくなる。

33業種中17業種が上げた。上昇率トップ5は、医薬品(1位)、ゴム製品(2位)、食料品(3位)、精密機器(4位)、石油・石炭(5位)となった。

優利加さんのブログ一覧