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債券売りが株にも波及、中銀政策めぐる懸念の高まりで-円上昇


(引用・要約)
長期債から始まった債券売りが株を含め金融市場全体に波及しつつある。
12日の欧州株とアジア株は英国の欧州連合(EU)離脱選択後以来の大幅安。
米株先物も下げている。
世界の中央銀行が景気刺激策を引き揚げる準備をしているとの懸念が背景にある。


・米国債は4営業日続落。
・ドイツ10年債利回りも英EU離脱選択が判明して以来の高水準
・原油は1バレル=45ドルに向かって下落
・円は上昇


<中銀要人発言>
・先週はボストン連銀のローゼングレン総裁が、景気が過熱する可能性に言及。
・欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は追加緩和の観測に水を差し、
・イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁はリセッション(景気後退)のリスクが後退したと述べた。
・日本銀行の20、21日の会合を控え

⇒トレーダーらは中銀政策に神経質になっている。


<ニューヨーク時間午前6時54分現在、>
・MSCIオールカントリー・ワールド指数は0.8%安。
・ストックス欧州600指数は1.7%安。
・MSCI新興市場指数は2.6%安と6月24日以来の大幅安。


・ドイツ10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し0.04%。
 一時は6月24日以来の高水準となった。

・米10年債利回りは2bp上昇の1.69%。

・日本は10年未満の国債が上昇し長期債は下落。

・ロイター通信は9日、日銀がイールドカーブスティープ化の選択肢を検討している
 と報じた。

・円は対ドルで0.6%高。

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何ともまとまりのない記事。

経済学の教科書的には、「金利上昇=債券安」という状況は「株高」になるし、
その逆は逆という関係で説明されるのですが、
現在は、セオリーが通用しない状況にある。
(今に始まったことではないのでしょうが。。)

また、米国の金利上昇>日本の金利上昇であるなら、金利平価説によれば、
円安に向かうはずであるが、現実は円高に向かっている。

日本は、短期金利の変化と長期金利の変化が逆にいっているという、
よくわからない状況にある。


ただ、結果として、円高に向かっているので、日本株安につながっている。


中銀の要人の発言に振り回されている状況なのであるが、
そもそもの経済の基礎がしっかりしていれば、
金融政策に諸々の数値が振り回されることは少ないはず。

それだけ脆弱な経済基盤の上に世界経済は回っているという事を
改めて認識させられた。

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