やはり日経平均17,000円の壁は分厚い

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -46.23 @18,479.91, NASDAQ -24.44 @5,259.48)。ドル円為替レートは102円台前半の円安方向へ動いた。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が739に対して、下落銘柄数は1,082となった。騰落レシオは109.09%。東証1部の売買代金は2兆1662億円。

TOPIX -2 @1,344
日経平均 +7円 @16,966円

TOPIXは小安く、日経平均は小高く引けたが、材料難で動けなかったと言った方が適切だろう。円安進行を受けて買い優勢で始まったものの、1万7000円台を維持したのは一瞬だった。パラパラと出る利益確定売りに押され、下げに転じた。明確な材料が無い中、このところ日々の値動きも小さく1万7000円の成層圏のような壁を振り切れない。やはり17,000円の壁は分厚い。東証1部の売買代金は概算で2兆1662億円と、SQ算出日の割に薄商いだった。9月20~21日にかけて予定される日銀の金融政策決定会合とFOMCを控え、相場はまだまだ膠着状態が続きそうだ。

東京証券取引所が9月8日発表した8月29日~9月2日の投資部門別株式売買動向によれば、海外投資家は2週ぶりに売り越した。この週の日経平均は564円(3.5%)上昇していたにもかかわらず、順張りが中心とされる海外勢は売っていた。外国人投資家の年初からの累計売越額も5兆円を超える。この週は個人投資家も3週ぶりに売り越した。日経平均が心理的節目の1万7000円に近づき利益確定売りを出したと思われる。
http://www.jpx.co.jp/markets/statistics-equities/investor-type/nlsgeu000001x0f7-att/stock_val_1_160805.pdf

33業種中20業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、鉱業(2位)、空運(3位)、証券(4位)、非鉄金属(5位)となった。この9月2日以来原油価格が反発基調なので、鉱業が上げている。http://chartpark.com/wti.html
また、バルチック海運指数は2月中旬に底打ちし、最近は年初来高値を更新しているので、海運株が買われている。https://www.bloomberg.co.jp/quote/BDIY:IND


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