前場コメント No.12 グリー、カヤック、住友金属鉱山、カプコン、ソフトバンクなど
★10:07 グリー-CSが目標株価引き下げ 費用削減余地が少なくなってきた印象
グリーが3日ぶり反落。クレディ・スイス証券では、費用削減余地が少なくなってきた印象とコメント。投資評価「UNDERPERFORM」を継続、目標株価を510円→450円と引き下げた。
トップラインの縮小傾向が続く見込み。モバイルゲームのコイン消費が減少し、収益の縮小が継続。コスト削減などにより利益を確保しているが、収益を反転させるほどのヒットを創出できておらず、現状では業績反転に対する不透明感が強いとみているとした。今17.6期は新規タイトルを数多くローンチする予定で注視するものの、現段階では相対的に投資魅力が乏しいと判断。
★10:08 カヤック-大幅続伸 自宅葬特化の子会社を設立
カヤックが大幅続伸。同社は24日、自宅葬に特化した葬祭事業を手掛ける子会社、鎌倉自宅葬儀社を設立したと発表した。
事業の多様化による収益向上を目的としている。葬祭業界では高齢化による小規模葬儀への需要が高まっており、厚労省の健康・医療施策でも在宅医療の推進が重要項目とされているとしたうえで、伝統的な葬儀形態の一つである自宅葬に特化し、ユーザーの価値観に寄り添った葬儀の施工を執り行っていく考え。今後の収益拡大への期待から、株価は上昇している。
★10:11 住友金属鉱山-みずほが目標株価引き上げ フィリピンのニッケル供給減少リスクで恩恵
住友金属鉱山が3日ぶり反発。みずほ証券では、フィリピンのニッケル供給減少リスクは、電気ニッケル生産者の同社に恩恵ありと判断。投資判断「買い」を継続、目標株価を1450円→1700円と引き上げた。
同社の実質レバレッジ(修正Net D/E)は、Morenci銅鉱山の権益買い増しをする今17.3期でもみずほ予想35%程度と、適正水準(みずほは40%を想定)の範囲内に管理される見込み。ニッケル価格の上昇は、同社のような電気ニッケル生産者(中間物が原料)には恩恵がある。同社は円高圧力がありながらもニッケル価格上昇により、新中計期間最終年度(19.3期)末までに、引き続き1000億円程度の追加投資余力(財務の柔軟性)を確保できるとの見方を示した。
★10:16 カプコン-反発 「ニンテンドー3DS」とJR東日本「Suica」など交通系IC乗車券を連動
カプコンが反発。24日付「日経新聞朝刊」で、同社が携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」と、東日本旅客鉄道の「Suica(スイカ)」など交通系IC乗車券を連動させるシステムを開発したと報じられた。
乗車履歴などの情報をゲーム機で読み込み、ゲーム内でアイテムを手に入れたり、キャラクターとのコミュニケーションに反映したりできるという。今後が同システムを生かしたゲームを展開する考えのもよう。今後の業績の広がりへの期待から、株価は上昇している。
★10:17 ソフトバンクG-JPモルガンが「OW」へ引き上げ 通信セクタートップピックへ
ソフトバンクグループが反発。JPモルガン証券では、ARM買収ディスカウントは織り込まれたと判断。投資判断を「Neutral」→「Overweight」、目標株価を6500円→9930円と引き上げた。
ARM買収に伴う純負債増加のネガティブインパクトは、いったん株価に織り込まれたと判断。「Overweight」の理由は、スプリントの業績改善、アリババの価値拡大、国内携帯事業キャッシュフローの安定性などが主因。通信セクター内のトップピックとして、Analyst Focus List のMost Preferred 銘柄に採用。自社株買いが終了したため株価の下支えはなくなったが、「株価軟化局面での同社の機動的な自社株買い」は心理的な下支えになる見込み。
トレイダーズ