ホンダ、中大型車HV用モーター生産能力拡大

2016年 8月 23日 10:04 PM JST
ホンダ、中大型車HV用モーター生産能力拡大 3本目のライン導入


 8月23日、ホンダは、中大型のハイブリッド車(HV)用モーターの生産能力を増やす計画を明らかにした。



[浜松市(静岡県) 23日 ロイター] - ホンダ(7267.T)は23日、中大型のハイブリッド車(HV)用モーターの生産能力を増やす計画を明らかにした。静岡県浜松市のトランスミッション工場では10月に、2つのモーターを搭載したHV用モーターの生産ライン1本を新たに導入する。

5月から埼玉県の狭山工場で北米向け中型HVセダン「アコード」の生産も始まっており、モーター需要に対応する。

浜松の工場では、中型HVミニバン「オデッセイ」に搭載するため昨年11月に2つのモーターからなるHV用モーターの生産ライン1本を立ち上げた。7月に国内向けHVセダン「アコード」のために2本目を導入し、10月には3本目を新設する予定。主に北米向けアコード搭載用に増やす。能力増強に伴う投資額や詳細な生産数量は公表していない。


また三重県鈴鹿市の鈴鹿製作所では、大同特殊鋼(5471.T)と共同開発したレアアース(希土類)の一種で中国に依存する「重希土類」を使わない磁石を用いたモーターの生産を23日から開始した。世界初の実用化で、まずは9月16日に国内発売する小型HVミニバン「フリード」で初搭載する。


ホンダの2015年度の世界販売に占めるHV比率は5%にとどまるが、国内でのHV販売は好調。日本でガソリンエンジンとHVの2タイプを設定した新型オデッセイは2月の発売以来、約7割がHVだったという。

将来的にはHV用モーターの海外展開も検討するが、当面は国内生産が中心。「いつ海外展開するかはマーケットの動向を見極めながら考える」(山根庸史専務執行役員・生産本部長)としている。

ホンダは今後も電動化技術を強化し、30年をめどに4輪車販売の3分の2をプラグインハイブリッド車(PHV)などの環境対応車にする方針を表明している。
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