円高でも下がらない「ねじれ」は続く

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +23.76 @18,597.70, NASDAQ +11.49 @5,240.15)。ドル円為替レートは100円台前半での推移。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が982に対して、下落銘柄数は826となった。騰落レシオは86.96%。東証1部の売買代金は2兆1億円となり、ギリギリの2兆円台だった。

TOPIX +5 @1,296
日経平均 +60円 @16,546円

TOPIXも日経平均も小幅高となった。円高でも日銀のETF買いへの警戒があるなかで相場が膠着するという最近おなじみの景色は変らなった。

8月18日のWTI原油先物相場は6日続伸し、1カ月半ぶりの高値を付けた。
http://chartpark.com/wti.html
9月の産油国の会合では増産凍結で合意して需給が改善するとの期待が広がったことが背景にある。これを受けて、東京株式市場でも総合商社など資源関連に買いが波及した。割安と見られた金融株も買われる一方で、食料品や医薬品などのディフェンシブ銘柄が売られた。

日銀のETF保有額は時価総額ベースで約9兆円。日銀が購入対象とするETF全体の約6割を占める規模に膨らんだ。日銀がETF買いを入れる場合、業務受託者である三井住友信託銀行に発注する。三井住友信託は複数の証券会社に入札を通知し、証券会社は手持ちのETF、あるいは新規に組成したETFを応札するが、今日はこの応札が成立しなかった、つまり、「札割れ」になったのではないかとの見方が出ている。

8月第2週の投資部門別株式売買動向では、海外投資家は2週間ぶりに買い越しに転じたが、買越額は484億円と今年4番目の小ささであった。日本株売買シェアの6-7割を占める外国人投資家は、まだ買い場ではないと様子見姿勢を決め込んでいるのか。ドル建てでみた日経平均株価は高いからだ。19日時点のドルベースの日経平均株価は165ドルで、昨年8月以来約1年ぶりの高値圏にある。日銀上場投資信託(ETF)買い入れに対する警戒感があるので、売り崩すことも躊躇われ、下値も限定的である。
http://nikkei225jp.com/data/dollar.html
http://www.traders.co.jp/domestic_stocks/domestic_market/kokunai_index/kokunai_index_chart.asp?ID=0102

33業種中19業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、鉄鋼(2位)、保険(3位)、輸送用機器(4位)、海運(5位)となった。

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