お盆休みで薄商い

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -37.05 @18,576.47, NASDAQ +4.50 @5,232.89)。ドル円為替レートは101円台前半の円高方向での推移だった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が568に対して、下落銘柄数は1,260となった。騰落レシオは107.65。東証1部の売買代金は1兆5701億円と非常に薄商いであった。お盆休みで市場参加者が少ないためである。

TOPIX -7 @1,317
日経平均 -50円 @16,870円

米国株が高安まちまちとなり、お盆休みで市場参加者が少ない中、TOPIXも日経平均も小幅安となった。今朝発表された4~6月期GDP速報値は、市場をやや下回る内容にもかかわらず相場の反応は限定的だった。日経平均は7月21日戻り高値にほぼ並ぶまで上げてきたが、上に振り切れないでいる。

日銀がETF買い増し、円相場は100円手前で小康状態を保っており、4~6月期の企業業績見通しは思った程悪くなかった。これらマクロ、ミクロ両面の要因が株式相場を下支えしているが、構造的には金融政策に依存しすぎである。2013年4月に始まった異次元緩和は、2年程度で2%物価目標をできるだけ早期に達成することを目的とした短期決戦だったが、うまくいかなかった。真珠湾攻撃に始まる日本の太平洋戦争時の戦略のようである。短期決戦を前提にした巨額国債購入をいつまでも続けることは困難である。購入ペース縮小に追い込まれるのではないか。市場はそのような金融緩和の縮小という事態を先取りし始めたのか、長期金利は上がり始めている。それが円相場を円高方向へ動かしている要因の一つになっている。

33業種中27業種が下げた。下落率トップ5は、パルプ・紙(1位)、海運(2位)、保険(3位)、非鉄金属(4位)、医薬品(5位)となった。

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