米国初のDNA鑑定による冤罪証明事例は、
1989年にてバージニア州アーリントンで起きた殺人事件であった。
1992年、ニューヨークにて弁護士のバリー・シックとピーター・ニューフェルドによって、
「イノセンス・プロジェクト」が発足された。
その後、米国とオーストラリアの40以上の法科大学と市民団体から構成される
巨大プロジェクトに成長した。
DNA鑑定が発展途上技術だった1980年代半ば、
誤った目撃証言や状況証拠に基づき有罪判決を受けていた受刑者232人が、
この「イノセンス・プロジェクト」による最新DNA技術によって、
冤罪が証明され釈放されたという。
その内の17名は、死刑囚であった。
これら冤罪被害者が幸運だったのは、
DNA鑑定のための証拠資料の一部が警察に長期保存されていたからだった。
日本においては、
平成元年(1989)から15年(2003)までのDNA型鑑定実施された事件数は、
5,356件。
16年(2004)は2,338件、17年(2005)は上半期だけで2,356件となっている。
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以上、徳島文理大学・副作用診断プログラム「J講座」:遺伝子の基礎と社会的課題、
講師:徳島大学名誉教授 板倉光男氏による資料より改変・抜粋。
ちゃんと証拠が残っていたから、よかったんだ。
どこぞの警察では、証拠を密かに捨てちゃってたりするから、怖い。
ところで、他の講座部分では、
けっこう技術的な説明が多くって、
オイラの頭はちょいと混乱してきているところだ。
ヒトゲノムプロジェクトから派生・進化してきた研究がたくさんある。
少し詳しく知らされてみると、
まるでSF映画のような研究ばかりで、オモロイ。
時間を大幅に短縮した、唾液だけで迅速に遺伝子検査できる方法を、
日本人の先生(武庫川女子大学薬学部教授・徳島文理大学特任教授:木下健司)が
開発してたりする。
オイラは、とても興奮してたりする。
この方法は、必ずもっと進化・普及すると思う。
★「An Innocent Man」:Billy Joel