黒田発言で円高⇒株安

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下落した(DJIA -77.80 @18,517.23, NASDAQ -16.03 @5,073.90)。ドル円為替レートは105円台後半の円高方向へ振れた。本日の日本株全般は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が515に対して、下落銘柄数は1,322となった。騰落レシオは131.50%。東証1部の売買代金は2兆4289億円。

TOPIX -12 @1,328
日経平均 -183円 @16,627円

米国株安と円高の動きを嫌気して、幅広い銘柄に利益確定目的の売りが出たため、TOPIXも日経平均も反落した。後場は日経平均が下げ幅を240円強まで拡大する場面があった。16,600~16,900円の分厚い雲に弾き返された形となった。日経平均は前日までの8営業日で約1700円(約11%)も上昇していただけに、持続した上昇トレンドのためには小休止はむしろ歓迎されるくらいである。日本時間21日夕方、BBCのラジオ番組で、日銀の黒田東彦総裁による「ヘリコプターマネーは必要性も可能性もない」との発言が伝わった。これにより円相場が1ドル=105円台に上昇し、輸出企業の採算改善期待が後退した。

他方、個別銘柄を見ると好業績が確認された企業を手堅く買う動きが目立った。また、世界的ブームとなっている「ポケモンGO」が7月22日、ようやく日本で配信が開始された。任天堂の売買代金は7260億円と、過去最高だった7月20日の7323億円に並ぶ勢いに膨らみ、東証1部の商いの3割を占める集中ぶりだった。しかし、任天堂の終値は東証1部の3割も占める大商いの割には、前日比わずか220円(0.78%)高で終え、上値は重かった。国内配信の開始を利益確定売りを出した投資家も多かったことを示している。「噂で買って、事実で売る」の想が格言通りに動きとなるか?株価は期待先行の局面を過ぎ、実際の収益寄与を確認する局面に移ってくるだろう。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、空運(2位)、証券(3位)、繊維(4位)、石油・石炭(5位)となった。

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