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7月21日の海外株式・債券・為替・商品市場
7月21日の海外株式・債券・為替・商品市場
2016年7月22日 05:55 JST 更新日時 2016年7月22日 06:52 JST
欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。
◎NY外為:ユーロ3週ぶり安値付近-ECB総裁が追加策の余地示す
21日のニューヨーク外国為替市場ではユーロが下落、3週間ぶり安 値に下げた。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が具体的な追加措置 は示さず、英国の欧州連合(EU)離脱選択の影響がより明瞭になるま で当局者は様子を見ると述べた。
ユーロは主要通貨の大半に対して下げた。ドラギ総裁は21日、政策 決定後の記者会見で、景気見通しへのリスクは下振れに傾くとしながら も、ユーロ圏の市場は最近の不安定をよく乗り切り、資金調達環境は引 き続き景気の「強い支えとなっている」と述べた。
バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)のG10 通貨戦略グローバル責任者、ピーター・フランク氏(ロンドン在勤)は 「ユーロとってこれはニュートラルな出来事だ」と述べた上で、 「ECBの金融政策会合にかけてユーロには若干の売り圧力がかかって いた可能性がある。しかし新たな材料は欠けており、緩やかな売り圧力 は反転するだろう」と続けた。
ニューヨーク時間午後5時現在、ユーロは対ドルでほぼ変わらずの 1ユーロ=1.1026ドル。一時は1.0980ドルと、6月27日以来の低水準。 対円では0.9%安の1ユーロ=116円68銭。円は対ドルで1%上昇して1 ドル=105円82銭。
ECB会合前には量的緩和措置の規模がわずかに変更されるとの見 方が強まっていた。ソシエテ・ジェネラルのストラテジスト、アルビ ン・タン氏は「重大なことは一切発表されなかった」と述べ、「ECB が現在の限度を調整するなどして資産を拡大する可能性があると見込ん でいた」と続けた。
英国でEU離脱・残留を問う国民投票が実施されて以来、ユーロは 前日までに約3%下落した。ECB当局者がインフレ押し上げに苦戦 し、一段の緩和策を講じるとの見方が背景だった。
ブルームバーグがまとめたアナリスト調査によれば、ユーロは年末 までにドルに対して1.08ドルまで下げると予想されている。
原題:Euro Trades Close to 3-Week Low as Draghi Stands Pat on Stimulus(抜粋)
◎米国株:過去最高値から下落、企業決算を嫌気-インテルなど安い
21日の米株式相場は下落。
インテルやサウスウエスト航空などの決 算が予想を下回り、過去最高値水準にある株式相場を健全な企業決算で 維持していくというシナリオに不安が生じた。
インテルが安い。
同社決算ではサーバー用プロセッサーを手掛ける 部門の伸び鈍化が明らかになった。アメリカン・エキスプレスも下落。 収入が市場予想を下回ったことが嫌気された。またサウスウエスト航空 をはじめ航空株全般が売られた。一方、クアルコムは上昇。売上高予想 のレンジ上限が市場予想を上回った。eベイは大幅高。同社の売上高見 通しもレンジ上限がアナリスト予想を上回った。
S&P500種株価指数は前日比0.4%安の2165.17。ダウ工業株30種 平均は77.80ドル(0.4%)下げて18517.23ドル。
ナスダック総合指数 は0.3%下落した。
ハートフォード・ファンズ・インベストメント・コンサルティン グ・グループの責任者、トム・シオメーズ氏は「相場上昇の多くは、英 国の欧州連合(EU)残留・離脱をめぐる国民投票後のリリーフラリー で、予想を上回るそこそこの決算がいくつかあった以外に、これまでの 上昇を正当化する材料は見られない」と指摘。「また、今は夏で相場環 境が静かになっており、決算以外に相場を動かす材料はあまりない状況 だ」と続けた。
決算シーズンが始まって以降、大半で利益と売上高がアナリスト予 想を上回っており、株式相場の一段高を支えるとの楽観が強まってい る。
S&P500種は2月に付けた1年10カ月ぶり安値から18%戻してい る。
前日の通常取引終了以降に決算を発表した企業ではゼネラル・モー ターズ(GM)が1.7%高。利益見通しの引き上げが好感された。ユナ イテッド・レンタルズは9.2%高。利益と売上高が予想を上回った。一 方で塗料メーカーのシャーウィン・ウィリアムズは6.9%安。利益が予 想に届かなかった。
欧州中央銀行(ECB)はこの日、3つの政策金利全ての据え置き を発表した。ドラギ総裁は、英国のEU離脱選択の影響がより明瞭にな った後、年内に追加措置を打ち出す可能性を示唆した。
英国のEU離脱選択の余波はこれまでのところ、米国には及んでい ないようだ。先物市場に織り込まれる12月までの米利上げ確率は45% と、2週間前の12%から上昇している。
この日発表された先週の新規失業保険申請件数は予想外に減少。3 カ月ぶり低水準となった。また6月の中古住宅販売は約9年ぶりの高水 準となった。6月の景気先行指標総合指数の伸びは、市場予想を上回っ た。
S&P500種構成企業が今シーズンに発表した決算のうち80%近く で利益、57%で売上高が市場予想を上回った。
USバンクのプライベート・クライアント・グループの地域投資マ ネジャー、ジム・デービス氏は電話取材で、「この水準では一部投資家 の間に、バリュエーションの伸長という点で不安が広がる」と分析。 「これまでのところ決算シーズンは株式相場にプラスに働いている。そ の背景にある経済データも前向きな内容で、地政学面などのリスクから 市場の気をそらすのに役立っている」と述べた。
原題:U.S. Stocks Retreat From All-Time Highs Amid Earnings Reports(抜粋)
◎米国債:TIPS入札が好調、低インフレ観測が外れた場合に備え
21日の米国債市場ではインフレ連動国債(TIPS)入札が注目さ れた。市場ベースの指標は物価が数年にわたり低位にとどまることを示 唆しているが、入札が2015年3月以来の高い需要を集めたのは、インフ レ見通しが外れた場合の保険を求められていることをうかがわせる。
財務省によると、10年物TIPS入札(規模130億ドル)では最高 落札利回りが0.045%と、13年5月以来の低水準。投資家の需要を測る 指標の応札倍率は1年4カ月ぶりの高水準となった。投資家からの強い 需要を示す別の指標としては、入札への参加が義務づけられているプラ イマリー ディーラー(政府証券公認ディーラー)の落札全体に占める 割合が23.9%と、過去2番目の低水準となった。
インフレ期待は急低下しており、米連邦準備制度理事会(FRB) の指標は今月、少なくとも1999年以降で最低を記録。シティグループの 米経済サプライズ指数が今月、2015年1月以来の水準に上昇したもの の、インフレ期待はほとんど変わっていない。インフレを抑制する海外 要因と利上げを後押しする米国内の景気拡大との綱引きは、TIPS入 札でも展開されている。
ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツの債券 アナリスト、ジョン・キャナバン氏は「市場参加者は明らかにインフレ 懸念をほとんど示唆しない利回りを積極的に許容していたが、同時に TIPSへの全般的な需要増は多少のヘッジを望んでいることを示唆し ている」と述べた。
10年物TIPSと通常の10年債の利回り差は1.46ポイントに縮小、 今月11日以降の最小となった。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1b p=0.01%)低下の1.56%。同年債(表面利率1.625%、償還2026年5 月)価格は100 20/32。
FTNファイナンシャルの金利戦略責任者、ジム・ボーゲル氏は利 回りがゼロをやや上回る水準にあるため、TIPS入札はインフレを加 味した場合の国債利払いに対して投資家がいかに期待していないかを示 していると指摘。「TIPSはあらゆる市場における実質金利を最も反 映している。特に金融政策の見通しを考慮した上で、市場参加者が期待 するインフレ調整後のリターンを示唆していると言える」と語った。
金利先物市場が示唆する年末までの利上げ確率は47%と、欧州連合 (EU)からの離脱を問う6月23日の英国民投票前とほぼ同水準にあ る。
原題:Bond Buyers Grab Inflation Protection as Auction Shelves Dealers(抜粋)
◎NY金:3週間ぶり安値から持ち直し、ECBが追加緩和の可能性
21日のニューヨーク金先物相場は反発。3週間ぶり安値から持ち直 した。欧州中央銀行(ECB)が英国の欧州連合(EU)離脱選択の影 響がより明瞭になり次第、必要に応じて追加緩和を検討すると表明した ことが背景。
オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州タンパ)の創業 者、ジェームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「イージーマ ネーが続いており、利上げの兆しは全く見られない」と指摘。「きょう のECB発表は、米国も同じくハト派の仲間入りすることを裏付けてい る」と述べた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物8月限は前日 比0.9%高の1オンス=1331ドルで終了。一時は1310.70ドルと、中心限 月としては6月28日以来の安値をつける場面もあった。銀先物も上昇。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウムも値上 がり。
原題:Gold Rebounds From Three-Week Low as Europe May Add Stimulus(抜粋)
◎NY原油:大幅反落、潤沢な夏期ガソリン在庫を嫌気
21日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅反落。前日の米エネルギー情報局 (EIA)統計で、ガソリン在庫が夏の最盛期としては少なくとも10年 ぶりの高水準にあることが示された。一方でドルは下落。欧州中央銀行 (ECB)のドラギ総裁が当面は追加緩和を行わない可能性を示唆し た。
ヘッジファンド、アレクサンダー・オルタナティブ・キャピタル (マイアミ)の最高投資責任者(CIO)、マイケル・コーセリ氏は 「ドル軟調は原油にはプラスに作用するはずだが、この日はマクロ経済 への不透明感のために十分に支えられなかった」と指摘。「夏のドライ ブシーズンはもうすぐ終わるというのに、ガソリンの在庫は潤沢にあ る」と続けた。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物9月限は前日 比1.00ドル(2.19%)安い1バレル=44.75ドルで終了。ロンドン ICEのブレント9月限は同97セント(2.1%)下落の46.20ドル。
原題:Oil Falls Amid Stockpile Glut as Investors Wait for Stimulus(抜粋)
◎欧州株:ほぼ変わらず、企業決算まちまちで-ECBが政策維持
21日の欧州株式相場はほぼ変わらず。企業決算がまちまちの内容だ ったほか、欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が英国の欧州連合 (EU)離脱選択の影響がより明瞭になった際に追加措置を検討すると 述べたことが背景にある。
指標のストックス欧州600指数は前日比0.1%安の340.58で終了。一 時は0.7%下げた。緩和策拡大に踏み切らなかったドラギ総裁は政策決 定後の記者会見で、必要に応じて利用可能なあらゆる措置を講じる意思 と能力があると強調した。エコノミストらは、ECBは9月8日会合ま で緩和拡大を待つ公算が大きいと予想している。
NNインベストメント・パートナーズのマルチアセット担当ストラ テジスト、 パトリック・ムーネン氏は、「相場は予想以上に持ちこた えたもの、市場のムードは依然かなり懐疑的だ」とし、「すべては踏み とどまりパニックに陥らず、ファンダメンタルズを再評価することにか かっている。企業利益はある程度の方向性を与えてくれるだろうが、英 EU離脱が経済成長に影響するのか、中銀が追加措置を講じる必要があ るのかを示す経済データが待たれている」と語った。
個別銘柄では、スイス重電のABBは2.2%上昇。四半期利益が予 想を上回った同社は、中国が大型プロジェクトに引き続き投資している と指摘した。仏高級ブランドのエルメス・インターナショナルは4.6% 値上がり。同社の増収率は予想以上だった。一方、ドイツのルフトハン ザ航空は6%下落。2016年通期利益見通しを下方修正したことが嫌気さ れた。英格安航空のイージージェットも減収が売りを誘い、5.3%安に 沈んだ。
原題:Europe Stocks Little Changed on Mixed Earnings as ECB Stays Put(抜粋)
◎欧州債:ドイツ国債利回り、一時4週ぶり高水準-ECBが政策維持
21日の欧州債市場ではドイツ国債の10年物利回りが一時、4週間ぶ り高水準に達した。英国が先月23日の国民投票で欧州連合(EU)離脱 を決めて以来初となる定例政策委員会を欧州中央銀行(ECB)がこの 日開き、政策金利を据え置いたことが背景にある。
中銀預金金利を過去最低のマイナス0.4%に据え置いたECBの決 定は、ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査で48人全員が見込ん でいた。ECBはまた、量的緩和(QE)と呼ばれる資産購入の規模を 月800億ユーロで維持した。これも別のエコノミスト調査で予想されて いた通りの結果となった。
ドラギECB総裁は政策発表後の記者会見で、向こう数カ月で英 EU離脱の影響がより明瞭になり、状況的に妥当であれば、「政策委員 会は責務の範囲内で利用可能なすべての手段を駆使して行動する」と表 明した。
クレディ・アグリコルCBIの金利戦略責任者、モヒト・クマール 氏(ロンドン在勤)は、「ECBは様子見の姿勢を取っているようだ。 英EU離脱に対して市場と経済が底堅い反応を示したことに安堵(あん ど)した」とし、「政策手段を決めるまでにさらなるデータ入手を望ん でいる」と語った。
ロンドン時間午後4時4分現在、ドイツ10年債利回りは前日比ほぼ 変わらずのマイナス0.008%。一時はプラス0.029%と、英国民投票の結 果が判明した先月24日以来の水準に達した。同国債(ゼロクーポ ン、2026年8月償還)価格は100.085。
ブルームバーグ
高値警戒売り、77ドル安
2016/7/22 06:44
【ニューヨーク共同】21日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、前日比77.80ドル安の1万8517.23ドルで取引を終え、10営業日ぶりに反落した。前日までの続伸で高値を警戒した売りが広がった。決算が振るわなかった半導体大手のインテルが大きく売り込まれたことも相場の重しとなった。
幅広い銘柄で構成するSP500種株価指数も7.85ポイント安の2165.17と反落した。ハイテク株主体のナスダック総合指数は16.03ポイント安の5073.90だった。
ダウ平均の下げ幅は、一時125ドルを超えた。
共同通信