8日の東京株式市場で日経平均株価は反発。大引けは前日比43円42銭(0.33%)高の1万3168円41銭だった。主要企業の4―6月期決算発表がほぼ出そろった中、一段安を警戒して売り建てていた投資家からの買い戻しが優勢だった。外国為替市場で円相場が軟調だったことも、輸出株を中心に下支えした。トヨタなど自動車株や建設株、精密株などが高い。東証株価指数(TOPIX)は小反発。
朝方は前日の米金融株安を嫌気した売りが先行し、取引時間中としては3営業日ぶりに心理的な節目の1万3000円を下回る場面があった。一方、7日の2008年4-6月期の決算発表時に09年3月期の業績予想を据え置いたトヨタ株が反発して始まり、その後も商いを伴って一段高となった。買い戻しの動きがほかの銘柄にも広がり、日経平均も徐々に上昇基調を強めた。


