政治は選挙で決まる

yuhsanさん
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6月23日に行われたEU離脱投票は、その後の経済、株価に大きな影響を与えました。「投資環境は政治が作る」ことが証明されましたが、同時にその政治が、予測不可能な国民投票によって決まることも実証されてしまいました。


選挙結果は、ほとんどすべての予測と反してしまったわけですから、その後の株価の見通しは、すべて「これから」ということになってしまいました。投資にとって最も嫌う「先の見えない」状況が続いたからです。


幸いにして、EU離脱投票の結果は、英国民の期待に反して、EUの結束の強化という方向で収まりそうで、株価もこれを織り込んで戻し歩調になっています。今回の選挙から18歳までの若者が選挙に参加しますが、彼らは就職に有利な点を評価して、現政権の支持に回っているようです。若者は、アベノミクスを評価しているのです。


問題は同じことが起こる可能性のある本日の参議院選挙です。今回の選挙は、どう転んでも政権交代が起こらないと、たかをくくっておられる方も多いと思います。


選挙は予測が不能なのです。アベノミクスに反対する票が多くても、代案がない点からして変わりようがありません。ごたごただけが残り、G7中最も安定している政権の足元が揺らぐだけです。


この1週間、外国人も、国内の機関投資家も、個人もすべて結果待ちで、買い支えていたのが公的資金と自社株買いでした。それでも大幅に下げて、株価は年初来の安値付近にあります。「先の見えない」状況が続いたからです。


11月のアメリカ大統領選挙が残っていますが、政治の安定が確認できれば、明日以降は先の見える状況となります。株価は底値を這いながら、徐々に明るさを取り戻すでしょう。


ここまで、毎日の投稿で疲れました。ご愛読ありがとうございました。



 

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