7日の東京株式市場で日経平均株価は反落。終値は前日比129円90銭(0.98%)安の1万3124円99銭だった。大手銀行株の下落が地合いを冷やしたほか、前日に340円高と急伸した反動の売りも重しになり、寄り付き直後を除いて安い水準での推移が続いた。後場寄り後には断続的な売りで下げ幅を200円超に拡大する場面もあったが、大引けにかけては買い戻しなどでやや下げ渋った。東証株価指数(TOPIX)も反落し、下落率は1.45%と日経平均より大きかった。
米金融不安がいっこうにぬぐえない中、東京市場でも大手銀行株への売りが膨らんだ。下方修正や業績不振を受けて急落する銘柄も目立ち、先行きに対する不透明感が積極的な買いを見送らせていたようだ。円相場が1ドル=109円台まで下落したことや、ニューヨーク原油先物相場の下落基調は下支え要因になったというが、自動車やハイテクなど輸出関連も朝高後下げに転じる銘柄がみられ、きょうの時点ではさほど好材料視されなかった。


