記録名:Longest flying paper aircraft- duration(紙飛行機の最も長い滞空時間)
記録:29.2秒
記録保持者:Takuo Toda
国:日本
挑戦日:2010年12月19日
紙飛行機の滞空時間は1998年にアメリカで27.6秒が記録され、長く世界記録となっていましたが、2009年に日本折り紙ヒコーキ協会会長の戸田拓夫さんが、これを0.3秒上回る27.9秒で記録更新を果たしました。
当時、米タイムズ誌の"The 50 Best Inventions of 2009(2009年度のベスト発明50)"にも選出されましたが、更に同氏は、2010年に自身の記録を1.3秒上回る大記録、29.2秒を樹立しました。
そして次は、最も遠くへ飛ばした飛行距離の記録です。無風状態の中で飛ばすために、空軍格納庫の広いスペースを使用して行われたこの挑戦は、航空機デザイナーであるJohn M. Collins氏が100gsmのA4紙を用いて折った飛行機を、大学のアメフト選手でクォーターバックであったJoe Ayoob氏が投げて達成しました。
ちなみにコリンズ氏は、小さいころから紙飛行機を折り続け、日本の折り紙の研究もしていたそうです。
paperplane2.jpg
記録名:Farthest flight by a paper aircraft(紙飛行機を最も遠くへ飛ばした飛行距離)
記録:69.14m(226.10ft)
記録保持者:Joe Ayoob and aircraft designer John M. Collins
国:アメリカ
挑戦日:2012年2月26日
インターネットで詳しい飛行機の折り方も解説している同氏は、著書"The New World Champion Paper Airplane Book"の中で、「紙飛行機には科学的手法が含まれます。すべての投てきは実験なのです。」と述べ、また現代の抱える環境問題の解決のために、この科学的思考が役立つとしています。
実はこの記録の一つ前の記録は、やはり同じアメリカで、2003年にStephen Krieger君が出した63.19mでした。彼はなんと記録達成時にはまだ15才の少年でしたが、両親の言を借りるなら「数学の天才で、あらゆるものをデザインし造り上げる情熱を持った子」だったそうです。
滞空時間と飛行距離。どちらも単なる紙飛行機を超えた、奥深さを考えさせてくれる記録です
japan vs usa