三菱自動車の燃費不正問題の影響が4月の国内軽販売で明暗をくっきり浮かび上がらせたようです。
不正問題で20日から販売を停止した三菱自動車は前年同月比44.9%減、三菱自動車から軽供給を受ける日産は51.2%減とほぼ半減した一方、両社の販売停止影響で、売る機会が増えたダイハツ工業とホンダ、マツダはいずれも前月までの減少から増加に転じるなど、思わぬ“敵失”に販売がかさ上げされた格好のようです。
ダイハツの4月の軽販売は2.5%増加し、昨年8月以来8カ月ぶりに前年実績を上回ったそうです。
同社の担当者は、三菱自動車と日産の軽販売の停止後、「現場から『客が流れてきている』との声が聞かれる」とのことです。
4月の軽販売ではホンダも9.1%増と18カ月ぶりのプラスに転じ、スズキから軽の供給を受けるマツダも5.7%増と25カ月ぶりのプラスを確保した一方、スズキは5月に燃費不正を公表する前だったものの、利益重視で安値販売を避けたため、マイナスだったそうです。
4月に他社の草刈り場となった三菱自動車と日産の販売再開は早くて7月になるようです。
ただ販売再開となっても三菱自動車製への消費者の視線は厳しく、販売回復に向けた道筋は見えにくいようです。
7211:574円、 7201:1,105円、 7262:1,490円、 7267:3,122円、
7261:1,860.5円、 7269:2,873.5円