株式市場独り言さんのブログ
ニュース:【日本株週間展望】3週続伸
Bloombergが
【日本株週間展望】3週続伸
というニュースを発信しています。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-05-20/O7GSQB6JIJUY01
ポイントは以下の通りです。
・来週は3週続伸となりそう
・決算は想定よりもよく、自社株買いが多いのは好印象
・政策期待が支援材料
・消費税増税延期についても注目される
・為替が110円程度なら問題ない。ただし、円高リスクに警戒するべき。
・PER13倍で割安感あり、17000円を目指すのではないか
-------ニュース本文------
5月4週(23ー27日)の日本株は3週続伸となりそうだ。米国で6月の利上げ観測が再燃し、為替市場でのドルの先高観から国内企業業績の先行き不
安が後退している。26ー27日の主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)を控え、経済を刺激する政策協調への期待も支援材料になる。
4月
の連邦公開市場委員会(FOMC)議事録や金融当局者の発言などを通じ、米国の早期利上げ観測が強まってきている。金利先物が織り込む6月利上げの確率は
28%、7月は47%。1週間前にはそれぞれ4%、17%にとどまっていた。今月初めに一時1ドル=105円台を付けたドル・円相場は110円台までドル
高・円安方向に戻しており、経済統計で米景気の堅調ぶりを確認すれば、一段と円安が進む可能性がある。米国では24日に4月の新築住宅販売件数、26日は
米耐久財受注、27日には1ー3月期の国内総生産(GDP)改定値が公表予定だ。
国内では決算発表が終了した。シティグループ証券によ
ると、2016年度の東証1部上場企業1591社(金融除く、12-3月期決算)の経常利益予想は前期比2.2%減で、懸念されたほどは悪くないと総括し
た。また、クレディ・スイス証券のまとめでは、ことしに入り377社が自社株買いを発表しており、このペースなら過去8年で最高額に達する見通しという。
企業の株主還元姿勢は、投資家の間で引き続き好感される可能性が高い。
第3週の日経平均株価は週間で2%高の1万6736円35銭と続伸。海外原油価格の上昇やドル高・円安推移が安心
感につながったほか、日経平均銘柄の週間上昇率1、2位に今期の増益計画と自社株買いが好感された住友電気工業、第1四半期が好調だった資生堂が並ぶなど
業績見直し、株主還元評価の動きもプラスに作用した。
*T
≪市場関係者の見方≫
●みずほ投信投資顧問の岡本佳久執行役員
為替が1ドル=110円の水準でとどまれば、業績に対する信頼感で買いが集まってくるだろう。米国の経済指標が順調なら、6月の利上げ機運が高まる。市
場の期待はまだ半分ほどだが、6月3日の米雇用統計が大きなポイント。国内の政策期待は日本株を一定程度支えてきた。日本が主要国に対し消費税増税の凍結
など政策を明示できるかどうかも注目だ。凍結が示されれば、上値を試す展開となる。
●第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミスト
自社株買いなど株主還元に前向きな企業が多いことは好印象。一方、1ドル=110円の節目水準では為替が円高方向に動くリスクを警戒すべきだ。円安が加
速するような材料はなく、米国の6月利上げが市場で意識され始めて以降は米国株や新興国通貨が下落し、原油高も一服、今後リスク回避の円買いにつながる可
能性がある。ただし、ボラティリティは落ち着いており、日経平均の下値めどは1万6300円程度。
●岡三オンライン証券の伊藤嘉洋チーフストラテジスト
日経平均が再度1万7000円に向けチャレンジする可能性がある。チャートは、下降トレントから上昇トレンドへ変わりやすいゴールデンクロスとなってお
り、短期的に先高観が高まりやすい。日本株はPERも13倍ほど、政策期待もあり、大きく新たに売り込む動きもない。ただし、国内外の政策はまだ不透明
で、為替をみながら強気と弱気が入り交じる下値切り上げ型の餅つき相場となる。
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