《独り言》
JXホールディングスが決算を公表しています。
資源価格下げ止まりにより業績改善が期待できそう、とポジティブな見方。
資源価格下落の影響を受けた赤字決算となったが、
2016年1-3月期においても化学品マージンの良化もあり業績が改善、
従来の業績予想を上回る決算となった。
また、業績予想はコンセンサスを上回るものとなっている。
円高はネガティブだが、資源価格下落に歯止めがかかっていることがV字回復となる業績改善をもたらしそう。
(前提は為替が1ドル=110円、1ユーロ=120円だが、原油価格は1バレル=40ドル(前年は47ドル)となっている。)
株価自体は4月以降そこそこ上昇して織り込んでいるようだが、
業績回復が期待できるとし、株価が400円に近い水準になれば買いやすい。
貸借倍率は1.64倍。
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ポイントは以下の通り。
①決算は減収赤字縮小。
②業績予想は増収増益。コンセンサスを上回る。
③配当は据え置き。
④経営環境について会社見通しの特徴は以下の通り。
・エネルギー事業
円高で円建てマージンが悪化するも石油製品のマージン良化等により増益
・石油・天然ガス開発事業
油価下落、円高により減益の見通し
・金属事業
円高影響はあるが、銅価上昇により増益見通し
(銅価は28/3月期は1ポンド当たり237セント、29/3月期は230セント)
<業績概況>
27/3 28/3 29/3予想
会社 コンセンサス
売上高 10,882,460 8,737,818 8,800,000 7,876,275(百万円)
営業利益 -218,885 ‐62,234 230,000 187,200
当期純利益 ‐277,212 ‐278,510 125,000 131,050
配当 16 16 16 (円)
<株価推移>
6カ月株価推移
2年間株価推移