下のグラフは、IMM通貨先物取引 5/3現在の投機的な建て玉推移ですが
円ロングが減少しているのは、昨日の米雇用統計に対する警戒感があったからだと思われます。
統計結果は+16.0万人でしたが、許容範囲(+15.0万人以上)に収まったと推察しており
昨夜のNY市場が反発して引けたのがその証拠ではないかと考えています。
つまり、製造業の雇用や時間給が増加している点が前向きに評価され
一方で、6月の追加緩和を決定付けるには物足りない内容であったことから
株価的には結果オーライの+16.0万人だった様な気がしています。
また昨夜のCME円建ては5/6の終値とほぼ同水準でしたので
突発的な相場環境の変化が無ければ、5月SQは波乱なく通過するのではないでしょうか。
因みに、内外主要証券の先物・オプション手口から推察すると
16000円~16500円のレンジに収まる可能性が高まったという印象を持っています。
ただ、中国株が急落しており、それに伴い円高に振れる可能性はありますが
現在の中国本土市場(上海・深セン)は、昨年来徹底した官製相場が続いていますので
権力闘争で政治が混乱しない限り、あまり気にすることはないと考えています。
また、ここで敢えて「権力闘争」という言葉を使ったのは
5/10にその内容が公開されると噂されているパナマ文書に
習近平氏の個人名があると言われているためです。
無論、日本の企業や個人も相当数含まれている可能性もあるので
株価に全く影響を及ぼさないという保証はありません。
従って、念のため様子を見るか、ヘッジをして台風対策に備えるのが賢明だと思います。