5/2 決算メモ オリンパス 円高さえなければ

《独り言》


5/2にオリンパスが決算を公表しています。


インプレッションは、円高さえなければという見方。

主力の医療分野で業績伸長がみられるが、海外売り上げ割合が80%以上(うち米国が40%)という状態であり、為替の影響を大きく受けてしまうことが業績の足を引っ張りうるネガティブの材料。

ポジティブなのは増配傾向にあること。



ポイントは以下の通り。

①決算は増収増益。

②業績予想は微減収、減益(営業利益)というもの。円高が影響。

③配当は27/3月期10円、28/3月期17円、29/3月期28円と増配基調。

④当社のセグメント別の状況は以下の通り。

売上高のウエイトはおおよそ

・医療:75%

・化学:12%

・映像:9.5%

・その他:2%

となっているが、主力の医療の地域別売上高は次の通り。

・日本:16%

・北米:40%

・欧州:12.4%

・アジア・オセアニア:;16%

業績予想の見通しは1ドル=108円、1ユーロ=120円としている。

ドル円の円高が進めば業績の下押し材料となる。


<決算概況>

決算業績及び会社予想は以下の通り。

        27/3    28/3   29/3予想

売上高    764,671  804,578  800,000(百万円)

営業利益       90,962  104,464   80,000

当期純利益      -8,737   62,594     65,000

配当        10          17     27 (円)




6カ月株価推移



2年間株価推移



 

(注)上記について、内容が正確でない場合もあります。個人的に備忘録、自分自身のマーケットの見方をまとめたものです。

投資判断はご自身でお願いいたします。また、、予想も含まれていますが、日々変わる情勢に伴い、予想もかわることもあることを含みおきください。

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決算翌日、オリンパスは大きく下げた。


Quickが配信したマーケットの判断は以下の通り。


2016/05/06 10:11

◇<東証>オリンパス一時7%安 今期の医療機器事業の減益を警戒
(10時10分、コード7733)大幅に5日続落。売り気配で始まり連休前の2日終値に比べ290円(6.9%)安の3915円まで下げ幅を広げる場面があった。2日の取引終了後の2017年3月期の連結営業利益が前期比14%減の900億円となる見通しを示した。アナリスト予想の平均のQUICKコンセンサス(6日時点、10社)は9%増の1134億円で、市場予想以上の減益見通しにがっかりした投資家の売りが優勢になった。

 会社側は円高が220億円の営業減益要因になるとし、実質的には7%の増益見通しと説明している。市場では「医療機器事業で先行投資に伴うコストが膨らんだことが嫌気された可能性が高い」(SMBC日興証券の伴明泰アナリスト)との指摘があった。16年3月期に経常利益を上回る営業利益を計上した医療機器事業の今期は前期比9%減となる見通し。先行投資が収益に貢献するかどうかに警戒感が広がっているという。

 伴アナリストは「医療機器会社としてみればPER(株価収益率)などに割安感がある」と指摘。連結PERは21倍台とテルモ(4543)の30倍台やシスメックス(6869)の43倍台に比べ低水準のため、安値圏では買いを入れる好機とみていた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕

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