猪木、猪木、猪木の掛け声と共にリングへの階段をおりてゆくアントニオ・猪木。
伴奏は、御存じ「イノキ・ボンパイエ」。「ワン、ツー、スリー。ダーツ!」とリングへとかけ上る。
マイクを取ると、「元気ですかー!みなさーん」とさけぶ。
すると会場からも「元気ですよ~っ!」と、声援が挙がる。
だが、きみ知るや。アントンかならずしも健康とは、言いきれなかった。
プロレスの世界に入門したら、「これから、アメ公と遣(や)りあうからにゃ、まずカラダができとらんといかん」との師匠・力道山の一声で、猪木少年は、喰って喰って喰ひまくれ。
一日あたり、ラーメン鉢で、ご飯を20~30杯。焼肉を2~3キロ。アルコールは、飲み放題。
少しでも、食べ残せば、「食べるアル!食べるアルヨー!」と容赦なく、力道山師匠の空手チョップが飛んでくる。
さふして、確かにカラダは、出来た。だが變(ヘン)だぞ、あしもとがフラフラする・・・・
さふ、猪木青年は、二十代半ばで、人類の業病・糖尿病に罹ってゐたのだー!(どこが元気なのやら)。
キャベツを二、三個ポリバケツで、押しつぶして、お酢をかけて食べたり(これは、理窟にかなっていたらしひ)、カラダを冷やさふと、氷屋さんから、氷を買ってきて、浴槽につけて入ったりもした(これは、医師に厳重注意!)。
三十代半ばには、もふインシュリン注射なしでは、リングにあがれぬ。
そして、あの世紀の対決、モハメッド・アリ戦。つくった借金が、二十億円。
これがまたそれを、取り返さふと、謎のブラジル投資話に、引っかかって、さらに六十億円借金。Oh,my god!!
総額八十億円借金!・・・・・・おわりだ・・おわり・・ん?・・だが、まてよ!
いっそ、そこまで借りてしまえば、借りた方が強い(ギリシャ共和国の如し)。
よぉ~し!これそ借金・卍固めの術なりー。
ファイヤー!居並ぶ債権者どもに往復ビンタ。それでも言ふことを聞かぬものには、コブラ・ツィストをかけてやれ~っ!
勝負有ったり。アントンの反則勝ち。
「元気でさゑあれば、何とかなるのです(笑)」アントニオ猪木言(出所;壮快、糖尿病特集号)。
ゑ。僕?あんまり、その、元気とは、言ゑなひ。ま、ドル円は、売り派だったので、そこそこ3万ぐらひは、いま利益があがっているが、その逆、ユーロ・ドル売りでは、踏みあげられた(ユーロ高)。
「マイナス金利だから、通貨安が起きる」「通貨は、金利差を以て取引される」この命題は、マーケットでは、かならずしも當(あ)たらなひ。ドラギ総裁が、ユーロ安へ誘導しょうと、すればするほどユーロは高くなっていく。努力逆転。
卯月かのとみ日昭和の日 ほんまそうかい記