《独り言》
新日鉄住金が決算を公表。
印象はネガティブ。
減収減益決算である上に、現時点で底打ちした状態にあるとは思えない。
需要減少傾向であるのに対して供給は過剰ともいえる状態で鋼材価格は低下。
為替も円高はネガティブなインパンクとをもたらす。
ポイントは以下の通り。
①別添え画像の通り、減収減益決算。営業利益は前年比52%減。
減益要因は次の通り会社は説明。
- 国際市況の大幅な下落や原油市況低迷によるエネルギー分野向けの鋼材需要の減少
- 国内は設備投資伸び悩み、海外は中国、アセアンの需要停滞。国際市況では中国メーカーの供給圧力により夏以降大幅下落。
②会社予想は未公表。
会社コメントは以下の通り。
- 中国やアセアンでは成長鈍化が継続。
- 国内は上期は減少も下期は自動車需要やオリンピック関連投資の増加が期待される。
③配当は株式併合の影響を踏まえて換算したベースで減配。
27/3月期 55円 → 28/3月期 45円 → 29/3月期 未定
なお、配当性向は20-30%
<データ>
27/3月期 28/3月期
上期 下期 上期 下期
出鋼量 2264 2227 2135 2117
粗鋼生産量 2402 2330 2227 2226
鋼材出荷量 2111 2077 1964 1998
鋼材平均価格 86.8 87.2 81.3 77.1
為替レート 103 116 122 120
6カ月株価推移
2年間株価推移
(注)投資判断はご自身でお願いします。