「日本を買う理由がないよ」(1)

衣雲さん
衣雲さん
 つい最近、知り合いの方に「日本を買う理由がないよ」と言われてしまいました。
 彼がおっしゃったことを一部抜粋すると、

 1.地政学リスクがある(中国の動きが最近アヤシイ)
 2.成長のビジョンが見えない(もはやソニーやホンダは生まれない)
 3.不正会計やその後の処理などの不透明性(東芝…)
 4.震災後の資源戦略の足かせ(暴落前に資源投資をしてしまっている)
 5.基幹産業の抱える「円高の爆弾」(ちょっと円高に振れただけでトヨタも…)
 6.金融緩和策の行き詰まり(全くデフレ脱却の目処が立たない)
 7.日本人の国民性に対する疑念(言われてるほど勤勉ではない)
 8.ガイジン投資家の日本売り(5兆円とも10兆円とも…)

 全てが必ずしも日本だけの抱える問題ではなく、欧州先進国も共通に抱える問題があったりしますが、確かにいろいろ「買わない理由」は出てくるものだなあと関心しました。

 まず地政学リスクとしては、「習近平は頭がおかしくなったんじゃないか?」と言ってました。まあそれは言い過ぎかなと思いますが、確かに最近の習近平さんはオバマさんにやたらと噛み付いたり強硬姿勢を見せたり、国内では強烈な締め付けをしてたかと思えば「俺様を核心(※毛沢東、鄧小平、江沢民の呼称)と呼べ」と威張ってみせたり…軍部に対してもかなり口出ししていて人民解放軍を好き勝手にいじくり回したりと、軍部の掌握に躍起となっています。かといって日本に対して侵攻してくるなどということは考えられませんが、鄧小平がやったように南シナ海の方で戦火を交えても構わない、むしろその方が海軍掌握に好都合くらいには思ってるんじゃないかなと思います。

 次に「ソニーやホンダが生まれない」という意見。これも確かにそのとおりだと思います。日本人は次世代のソニーやホンダを生むために「ものづくり」大国を目指しましたが、それがそもそもの間違いで、ソニーやホンダは「モノ」を売って成功したんじゃなくて「ライフスタイル」を売って成功した会社です。いうまでもなく、ソニーは「ウォークマン」により「音楽を持ち歩く」という全く新しい価値観を世に広めました。ホンダは「もう5年くらい給油したことがない」などとジョークで言われるくらい燃費がよく、いかなる酷使にも耐える丈夫な「ホンダ カブ」を世に送り出し、アジア人の生活を激変させました。この様に「生活を一変する」製品は今の日本からはどうやったって生まれません。「どうして日本からiPhoneは生まれないんだ?!」なんて偉い人たちが言ってますが、「ものづくり」をやってる会社からは生まれるはずがないし、そういう会社にしか興味のない日本の政府や銀行が新しいソニーやホンダの芽を潰しているともいえます。

(つづく)



2件のコメントがあります
1~2件 / 全2件
衣雲さん
>はるかはるかさん

ありがとうございます!

なんか、いつの間にか100回ですね笑
こんばんは
日記100回目おめでとうございます。
衣雲さんのブログ一覧