昨日の米国株式相場は大幅上昇した(DJIA +164.84 @17,721.12, NASDAQ +38.69
@4,872.09)。ドル円為替レートは108円台後半の円安方向へ振れた。これらを好感して本日の日本株は大幅続伸した。東証1部では、上昇銘柄数が1,683に対して、下落銘柄数は195となった。騰落レシオは101.99%へ急上昇した。東証1部の売買代金は2兆3482億円。
TOPIX
+33 @1,332
日経平均 +452円
@16,381円
NY原油先物(WTI)価格が上昇したことを受けて米国株が大幅高となった。ドル円も円安方向へ振れたことを好感して、TOPIXも日経平均も大幅続伸した。どちらも10日移動平均線を回復し、時の利は買い転換した。また、3月まで積極的に日本株を買い支えていたとみられる公的年金は4月に入ってから動きを止めていたが、再び買い出動したとみられる。ただ、公的年金の買いまた引っ込めば失速する可能性が高いので要注意である。
原油価格反発の背景には、4月12日にロシアとサウジアラビアが原油の増産凍結で合意したと伝わり、4月17日の産油国の会合でも増産凍結になるとの期待が膨らんだことがある。
さらに、米シェール名門のチェサピーク・エナジーが11日に発表した銀行団との合意も追い風となった。追加担保の差し入れなどで6月に迫っていた融資枠40億ドル(約4300億円)の見直し時期を1年先送りしたと報じられた。原油安で米エネルギー企業への融資が焦げ付きかねないとの懸念が広がっていたため、メガバンクの収益に対する警戒感が高まっていた。この焦げ付き懸念が一旦後退し、銀行株は2日間で9%超反発した。
33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、保険(1位)、海運(2位)、非鉄金属(3位)、鉄鋼(4位)、鉱業(5位)となった。