戦後の第一次ベビーブーム(1947年~51年)に生まれた団塊世代の人々は今年をもって、すべて65歳以上の高齢者になります。
彼らは高度成長期に「企業戦士」「モーレツ社員」などと呼ばれ、日本経済をけん引する中堅どころとして頑張ってきました。
私が高校生のころだったっけ、日本がGNP世界一になったのは・・ 焼け野原の敗戦国だった日本が先進国と肩を並べるほど復興を遂げたのも、ひとえに彼らの奮闘があってこそです。
なので当然のごとく、老後は早期にリタイヤして余裕の年金暮らしかと思いきや、実際はさにあらず、65歳過ぎてもなお働かねばならない人たちが大勢いるんだそうです。
こないだ朝のニュースで紹介されていた事例では、年金は月に10万とか7万とか・・ えっ、なんでそんなに安いの。 それじゃ生活できないじゃないですか。
実はその原因はバブルの崩壊にあるんだそうで・・
団塊世代がちょうど40歳くらいの、バリバリ働き盛りのときにバブルが崩壊。それまでは良かったお給料が賃金カットやリストラなどで激減して、老後の蓄えが築けなかった人が大勢いるそうです。
加うるに親の介護や、就職難で自立できない子供の面倒まで見なければならない人もいたりして、団塊世代の老後は意外と厳しい状況になりそうな雲行きです。
今でこそ週休二日制が当たり前の世の中ですけど、その当時の休みは日曜祝日だけ、というところがほとんどだったです。 ああそうそう、株式市場も土曜は半ドンだったな。もちろんまだやってなかったけど・・
でも、そこまで身を粉にして働いた結果がこれじゃぁ浮かばれません。
相場に暴落はつきもので、そのこと自体は無害なのですが、あまり極端になりすぎると相場に関係ない人びとまで迷惑することになりますので、関係当局にはその辺十分なご配慮をお願いしたいものです。