東証小幅続伸 強弱材料の綱引き、不安定な値動きに

kuma_kuroiwaさん
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 31日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に続伸。終値は前日比9円2銭(0.07%)高の1万3376円81銭とほぼ横ばいだった。もっとも日中値幅は211円と比較的大きく、1日を通じて不安定な値動き。朝高後下げに転じ、大引けにかけて戻す展開だった。前日の米株高や月末のお化粧買い期待といったプラス材料と、主要企業に相次いでいる通期下方修正などのマイナス材料の綱引きとなり、地合いが刻々と変わった。東証株価指数(TOPIX)も小幅続伸。
 前日の米株式相場は雇用情勢の改善期待を手掛かりに大きく上昇したが、好感した買いは朝方で早々に一巡した。その後は国内外の景気や企業業績に対する慎重な見方が改めて広がり、売りに押される展開。買い戻しで高く始まった大手銀行株が下げに転じたことも投資心理に水を差した。昼休み時間帯の決算発表で下方修正が目立ったことも重しになり、後場寄り直後には下げ幅を100円超に拡大した。もっとも、安い水準では逆に押し目買いや買い戻しが優勢になったほか、月末のお化粧買いへの思惑もあって徐々に下げ渋った。


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