昨日、金スマというテレビ番組で石原慎太郎さんの書いた故田中角栄氏の自叙伝… 天才、について取り上げていた。
3時間という長さもさることながら、石原慎太郎氏が出演。
政界を引退しこの書を著作し… 齢80にしてベストセラーなるような作品を世に出すとは… 凄いと思う。
さて話はこの田中角栄氏… 個人的にはリアルタイムにギリギリの人であったが… イメージは政界でのダーティーで収賄で捕まった… というニュースしか覚えてない… 幼稚園時代の私なので仕方ないか… みたいなモノしかなかった。
その田中氏… 改めて番組を見て、その天才ぶりに引き込まれていった。
この稀代の天才は、その出自はけして恵まれたモノでは無く… まさに世の中の底辺の人々と触れ合い一緒に仕事をして大衆というものを知った上で、その人心掌握術に長け、高学歴知識層にもその類い希な人たらしと独力で得た膨大な知識で当時の官僚の心までも鷲掴みにした。
正に今太閤であった。
どんな業績を残したか、今は若い人ならネットで見ればだいたいの事はわかるので割愛するが…。
私が明治以降での指導者としてはたぶん最高の人物ではないかと思う。
国を動かす立場の人間は最高のものは理解は出来るが… 底辺に存在する人々の事は理解デキない… 自尊心があるためだ… 自分は彼等とは違うと思うのだろう。
しかし人は同じでバカにされれば怒るし、褒められれば気を良くする… どんな人間でもプライド、誇りを持っている… 。
田中角栄氏は人々に見せかけの愛情では無く… 本気の愛情を持って上も下も同じように付き合ったと思う。
今はYouTubeなどもあるので彼の演説をみると良い… 天才に酔うことができるかもしれない。
