昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA +19.66 @17,535.39, NASDAQ -6.72
@4,766.79)。ドル円為替レートは113円台半ばでの推移。本日は配当権利落ち日(3月決算企業の)なので、下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が789に対して、下落銘柄数は1,061となった。騰落レシオは124.43%。東証1部の売買代金は1兆8382億円と引き続き2兆円を割り込んでいる。
配当権利落ちを反映して、TOPIXも日経平均も下げた。しかし、日経平均で127円の配当権利落ち分があるので、この分を計算に入れると、実質的には100円弱上げたことになる。それなりの背景があった。配当を再投資するための機械的なテクニカルな買いも含めて、TOPIX先物に1000億円規模の買いが入り、公的年金という「クジラ」の買いがあった。他方、米利上げという最重要イベントの先行きを占う材料を待つ海外勢は売りの手を休め、ひとまず様子見を決め込んでいる。つまり、それほど大きな売りが出てこないということだ。今は、海外勢の売りが減退している隙を突いて、年金の買いが相場を支えているという構図だろう。相場全体が自力で上げているわけではないとも言える。為替に左右される輸出関連株は避けられ、安定性が高い内需株が利回りが極端に低下した債券に代わる運用先として人気を集めている。その結果、騰落率ランキングの上位には、小売りや不動産、食品など内需企業がランクインしている。気になることは、3月21日には41ドル台まで回復していたWTI原油先物価格が38ドル台までまた下げてきたことだ。
TOPIX
-4 @1,378
日経平均 -31円
@17,104円
33業種中22業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、空運(2位)、医薬品(3位)、銀行(4位)、石油・石炭(5位)となった。