外国人の売りが減退、クジラの買い支え、円安期待

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅高となった(+13.14 @17,515.73, NASDAQ +4.64
@4,773.50)。ドル円為替レートは113円台前半の推移。本日の日本株は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,018に対して、下落銘柄数は794となった。騰落レシオは116.79%。東証1部の売買代金は1兆7746億円へ激減した。

米国株は高安まちまちだったが、為替レートが円安方向へ動いたことや外国人投資家がイースター前の休暇に入り売り圧力が一時的に減退したことも手伝い、TOPIXも日経平均も上昇した。

TOPIX
+11 @1,366
日経平均 +110円
@17,003円

もう少し詳しく見てみよう。米国など主要な海外株式市場はイースター(復活祭、25~27日)のため25日は休場となる。したがって、海外勢を中心に休暇を取得する投資家が多く、週末を控えていることもあり持ち高を一方向に傾けるのを避けた。市場参加者が減ったので出来高及び売買代金も激減した。その分、外国人の売りは引っ込んだので相場が深押しすることはなかった。3月第3週(14~18日)の投資部門別売買動向によると、海外投資家は日本株を4579億円売り越した。売り越しは11週連続だ。しかし、下げるとすぐに「クジラ」(GPIF、方公務員共済組合連合会、国家公務員共済組合連合会などの公的年金基金)の買いが入った。

他方、来週以降の円安トレンド入りを期待されている。相次ぐ米連邦準備理事会(FRB)の高官によるタカ派発言が相次いでおり、6月利上げの可能性が高まっているからである。

来週28日からは年度内最終売買の週になる。配当権利落ち日となる29日に、権利落ち分を埋めて上昇できるかどうか注目したい。また、31日に向けた機関投資家の「お化粧買い」もあるか?

33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、保険(1位)、輸送用機器(2位)、機械(3位)、証券(4位)、卸売(5位)となった。


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