最近の金の日足チャート
ベルギー周辺の同時爆破テロによって一時的に1260ドルまで上昇したものの、次の日からはすぐに軟調になり、最近の安値を更新してしまっている。
理由ははっきりしないが、私が思うにFRBが年4度から2度への利上げ見通しに下方修正した事が影響しているのでないかと思っている。
下方修正といえど、市場では年1回かもしくは最悪の場合今年は利上げをしないというエコノミストやアナリストもかなりの割合で居た。それが、年2回の利上げ見通しのを示し、最近の経済指標(特に物価関連)からも2度の利上げの可能性はありうるとの市場が判断したためでは無いだろうか。
ECBの総裁もこれ以上のマイナス金利を想定していないという発言も影響していそうだ。この発言以降金の値上がりは止み、アメリカの利上げ見通しの可能性が意識され始め、下げトレンド入りしたような気もしないでもない。
ベルギーの爆破テロでの一時的な金の上昇が続かなかったことからも、私としては金は投資対象外とするべきだと判断した。本来ならば次の爆破テロも可能性としては意識され金の上昇圧力となるはず。
よって、金のポジションをすべて決済することとなった。3度に分けて買い増しをおこなっていたが、今回一度にすべて決済。後半2回は損失となり、結果はほんのり微益といったところ。
今後は日銀の追加緩和が意識されるとは思う。特に日本は見極め時期が終わった後に再びマイナス金利を深く設定する可能性が高い。しかし、全体を見ると一時はアメリカもマイナス金利導入か?と噂されたがそれはFRBによって否定されており、ECBのマイナス金利の打ち止め感もある。
金は個人的にはショートには向いていない商品だと思っていて(金が下がるような相場であれば別の商品や先物に投資した方が良いという考え)、どちらかというとヘッジ手段の一つとしてCFDで金を購入していた。
今後は暫くCFDはお預けだろうか。結果論であるが、原油CFDを持ち続けていれば月跨ぎの金利差を払っても利益を得ていたことを考えると少し悔しい気もする。(ロスカットが通常2ドル未満と、かなり浅めに設定されているので32ドル付近の時にポジションを切らされてしまった)
現在は原油WTIは1バレル40ドル付近。この辺りから急上昇は想定できないが、安定して推移して来れば徐々に世界のリスクも和らいでいくのではないだろうか。