30日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発した。終値は前日比208円34銭(1.58%)高の1万3367円79銭で、前日の下落幅(194円33銭)を埋めた。前日の米株式相場の大幅な反発や外国為替市場の円安・ドル高が、過度な不安感の後退につながった。不動産や小売りなどを中心に幅広い銘柄の買いを誘った。朝方の上昇が一巡した後は、日経平均は高値圏で小動きとなったものの、4―6月期の決算発表が本格化する中で、松下など好業績銘柄が物色された。半面、ソニーなど通期の利益見通しを下方修正した銘柄には売りが膨らむなど、選別色が強まった。取引時間中に4―6月期決算を発表した銘柄ではデンソーやアイシンなどの下げが目立った。東証株価指数(TOPIX)も反発。2日ぶりに1300台を回復した。


