このような地合はリーマンショックや3.11後からアベノミクス前が今と同じような相場だったように思える。
共通していることは、中央銀行の金融政策がEU、アメリカの後追いとなっている点かもしれない。
今回の各中央銀行の政策も日本は現状維持。ECBは大幅に緩和。アメリカは利上げせず、年4回から2回程度に見通しを引き下げ、実質緩和と同じのような発表となった。
WTIも40ドルまで回復し、世界経済の見通しとしていきすぎた悲観が回復している。株価は年初からの下落分はEU諸国もアメリカも戻してしまった。
つまり世界の延びしろは、ここからどれだけ好材料が出るかにかかっている。
しかし日本はどうだろう。日経は未だに17000にも届かず、ドル円に至っては111円中盤。円は10%も3ヵ月で上昇してしまっている。
それが輸出を中心に来期以降の業績不安に繋がって日経だけがさえない。
去年年末からの投資でいくつもの失敗を犯している。
・2月までの世界的なリスクオフを読めなかった点。
・2月からの原油底打ちや、金融緩和を読み、世界的なリスクオンを予想していたにも関わらず、日本だけ弱い相場になるという予想は読めなかった点。
・年末から今年の相場で業績の悪い新興株や去年から株価が下がっていた株に資金が集中し、上昇するという現象を読めなかった点。
痛い点はこの3つで、最後の一つは空売りに影響が出ている。私が空売りを行うのは基本的には業績の悪い株になる。今回は見事に踏み上げとなり、ヘッジとして機能しないばかりか、逆に損失拡大要因となってしまった。
過去の新興と大型株の動きを思い出してみると、世界全てが下がるような相場では日経とマザーズも下がるが、世界的に底打ちが見えているのに日経が冴えない時はマザーズを中心に新興が強いというイメージがある。
去年と同じやり方では、今の相場は損する為に投資をやっているようなもの。結果論だが私の苦手な相場だった。
さて、前回のブログからECBの緩和や原油の上昇から日経の弱さは想定していなかったので、割安株を中心に買おうと思っていた戦略を延期とした。
資金回収の見直しをせねばならず、買いのソフトバンクを決済して余力に余裕を持たせた。(それでも全体ではロング多目)
個人的には冒頭で述べた通り、日本の後追い緩和策がこれからあると予想しているので、今が耐え時だと思っているが、4月の日銀まで今の世界のリスクオン状態が持続してくれるかは分からない。
日銀は3月は維持としたが、4月の緩和は50%以上であると私は思っている。仮に4月が維持でもその次の会合には緩和となると予想している。サミットや参議院選挙があるのでその前後で、政府の財政出動も期待され、今度は日経が世界の株価よりパフォーマンスが良くなるような予想の元でポジションを持つつもり。
ただ、心配なのは世界でまたリスクオフとなり、折角の日経の上昇期待が無くなってしまう可能性があることだ。
今の迷いがあるのは、今後の日経が世界に比べアウトパフォームすると予想している中で、ここからの業績の悪い株の反発が続くのかどうか。
失敗は認めるしか無いので、これからをどうするか。
これからは東1を中心とした大型株に資金が戻ると予想するならば、今のままを維持。
逆に業績の悪い株の反発が続くと予想するならば、個別株の空売りを損切りし、余った余力は指数を売ったり、多目にプットOPを買ったりするといった方法がある。
何れも、こここから大幅な世界的なリスクオフは想定していない。
もしそれが訪れるならば、もうまったく違うやり方で売りを構築しなければならないが、今のとこはその兆候は無いように感じる。
そう言えば、少し前のブログでプレ空してでも取りに行くと書いたかもしれない。結果は微益といったところ。
やはり、新興指数が強いので強気に売るのは怖い。びびりながらやっても手数料が嵩むので不利だ。
それならばテーマ株の中で、明らかな割高株は回避しつつ、順張りした方が良い。
まあ、それが簡単に見つかるなら苦労はしないわけだが、、、
例えばゲーム株でもVRファンドに積極的に投資しているコロプラやMiitomoが絶好調のDeNAは業績は元々財務も良好で割高感も無い。株価も安定しているので投資対象に私ならなるのだが。
世間の短期売買を行う人達はこれらの株を選ばない気がしてならない。
愚痴になってしまうが、業績の悪い会社は増資をするにしても日本の短期個人投資家は夢があれば、どこまでも買い上げてくれるのでイージーモードだなーと。
あと、Oakキャピタルのようなベンチャーキャピタルにとっても日本は稼げぎやすい市場だなーと思う。
ちなみにOakキャピタルは買いたいリストに入っている。
あとは割安株とは違うが九州電力も今は買いやすい。これ以上の大幅な下落は見込みにくいので。
あと、前回書いた割安株で買いたい候補が10銘柄ほどある。
調べてみて、今持ってる割安株よりももっと割安だと思われる株が5銘柄ほど発掘出来た。
これらはポジション区分では中期や長期投資なので配分が難しいが、何れチャンスがくれば組み込む予定。
今年は大きく勝ち越すのは諦めているので、次に繋がる投資をしてゆく。