3月に入り、WTI原油先物価格は約17%上昇し
NYダウが年初来高値を付ける原動力になっています。
(原油先物日足チャート)
http://jp.investing.com/commodities/crude-oil-streaming-chart
しかもチャートは綺麗な「Wボトム」を形成しており、このまま突っ走りそうに見えますが
直近の上昇は単にショートカバーである可能性もあり
6月2日に予定されているOPEC総会で、減産の合意に至るかどうかがポイントになりそうです。
<投機的と見られるNY原油の建て玉推移> (出典:第一商品)

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2015.5/24(60.30ドル) 2016.3/15(36.34ドル)
尤も、中東の産油国(特にサウジ)の本音はカルテル機能の最大化にあると言われており
減産に踏み切る前に、ある程度原油価格を上げて置きたいという意図がある様な気がします。
また現在サウジアラビアの国家予算は、原油価格1バレル60ドルが前提となっているそうで
今後は軍事費の拡大などで積み増しが必要になる可能性もあり
最低でも60ドルというラインは死守したい筈です。
そうなると、2016年後半の原油価格は、1バレル60ドル以上になる可能性が高く
石油・プラント関連企業の業績回復が期待出来ると思われます。