みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
経済アナリスト、木下 晃伸(きのした てるのぶ)です。
●一喜一憂
不安定な状況が続きます。
IMF(国際通貨基金)が金融危機の懸念が残る、
という厳しい見方が報道され、株価下落傾向となりました。
たしかに、見た目は一進一退ですが、
着実に上昇のマグマが溜まってきていると感じています。
●それでは、雑誌「マネージャパン」ホームページに平日毎日連載している
「経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース」をご覧下さい。
本日もよろしくお願い申し上げます。
※本資料の利用については、必ずプロフィール画面の
重要事項(ディスクレーマー)をお読みいただいた上、ご利用ください。
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【経済アナリストが斬る!投資に役立つ3大ニュース】
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1.松下、40型級を商品化
2.東電、経常赤字4250億円へ
3.中国、揺らぐ金融引き締め
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1.松下、40型級を商品化
(出所)2008年7月29日付日本経済新聞朝刊1面
●松下電器産業は40型級の大画面の有機ELテレビを商品化する
●ライバルであるソニーや韓国サムスン電子との市場争奪戦で主導権を握る
●有機ELは薄型化可能により、壁掛けテレビの実用化につながる
松下電器産業は大画面の
有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビを商品化する。
2009年春に数百億円を投じて試作ラインを設け、量産技術を確立して11
年にも40型級の製品を発売する。
松下はいち早く大画面機を発売し、
ライバルであるソニーや韓国サムスン電子との
市場争奪戦で主導権を握る考えだ。
有機ELを巡ってはソニーが昨年末に世界発の製品として11型を発売。
サムスン電子も大画面の31型の試作品を公表したが、
発売時期は明らかにしていない。
中小型は携帯電話等の表示装置として実用化されているが、
大画面有機ELの商品化はあまり進んでいない。
有機ELは液晶の約6分の1にあたる厚さ3ミリ程度まで薄型化可能で、
壁掛けテレビの実用化につながることを考えれば、
ブラウン管から液晶テレビに買い替えが進んだときのように、
液晶から有機ELへの需要が高まる可能性もある。
松下はプラズマで高収益をあげている世界的にも珍しい会社。
今回の発表は、秋に「パナソニック」へ社名変更を行い、
世界で戦うためには、宣戦布告をしたということと考えたい。
それぐらい、有機ELはこれからのテレビ市場の主戦場になる。
今後、何度も有機ELが取り上げられるようになるか、
注目しなければならない。
2.東電、経常赤字4250億円へ
(出所)2008年7月29日付日本経済新聞朝刊1面
●2009年3月期の連結経常損益が4250億円の赤字
●赤字幅は1951年の創業以来最大
●一人勝ちは長続きしない
東京電力は28日、2009年3月期の連結経常損益が
4250億円の赤字(前期は331億円の黒字)に転落する見通しと発表した。
赤字幅は1951年の創業以来最大。
柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)の運転停止に加え、
原油価格の高騰で、燃料費が上昇するためだ。
さらに、同日、電気料金の改定見通しも発表し、
原油価格の高騰が続けば「電気料金を来月一月から標準家庭で
月額800円値上げする可能性がある」と説明した。
消費者の生活が、さらに圧迫される予感がしてきた。
赤字を縮小させ、利益体質へ回帰するためには、
コストを削減するか、売上を増やすかのどちらかしかない。
東京電力は、売上を増やすため、値上げ、
つまり消費者への転嫁をとうとう選んだという事だ。
かつては、東京電力のように、収益が見通しやすい電力株は、
ディフェンシブ銘柄と言われていた。
ファンドマネジャーは、現金代わりとして組み入れることもあるほど。
ただし、原油高が大きなマイナス影響を与え、
創業以来最大の赤字幅などと、これほど収益が見通しにくくなると、
今までのように現金の代わりに組み入れることが難しくなる。
では、こうしたことはいつまでも続くのか。
電力企業ですら大赤字に転落するという事態は、
やはり異常だと考えるべきではないか。
資源高を謳歌している、資源関連企業だけが
収益を上げ続ける一人勝ちの状態が続くと考えてはいけない。
昨日の当メールマガジンでも、
NYの原油先物相場の下落をお伝えしたように、
東京電力の業績推移という切り口からも、
原油価格はまだ下がると考える局面がきたと思う。
3.中国、揺らぐ金融引き締め
(出所)2008年7月29日付日本経済新聞朝刊9面
●中国、金融引き締め政策の見直しを求める声が強まる
●「緊縮的な金融政策の断固たる実行」が削除
●中国を訪問、中国株反転の可能性は継続
中国の胡錦濤政権内で、
金融引き締め政策の見直しを求める声が強まっている。
外需の落ち込みで景気の減速傾向が鮮明になり、
沿海部の輸出企業などの経営が急速に悪化しているためだ。
こうした状況の中で注目すべきは、
中国人民銀行(中央銀行)は金融政策委員会を開き、
当面の金融政策運営について議論し、
前回会合で強調した「緊縮的な金融政策の断固たる実行」
という記述が削除されたことだろう。
金融引き締めに関する表現は全般に前回より弱まったのだ。
さらに、中国共産党は25日、胡総書記の主宰で政治局会議を開催。
これまで掲げてきた「景気過熱の防止」というマクロ政策の目標を
「経済の安定的で比較的速い発展の保持」に転換すると明言している。
7月に、中国を訪問し、原油価格は下がるのではないか、
という仮説を持つようになった。
それは、当メールマガジンでも何度もお伝えした通りだ。
中国を苦しめるインフレの要因である原油高が緩和されれば、
中国株も再び反転する可能性はある。
そして、金融引き締めも緩和方向へ向かえば
「北京五輪後、反落する」という世間の予想を覆し、
反転する可能性はますます高まっていくだろう。
減税策も打ち出す予定の中国。
打つ手はまだまだある。
中国株の反転を期待させる予兆が、
次々と出ていると感じるのは私だけだろうか。
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( 文責:木下 晃伸 きのした てるのぶ )
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