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米国債:下落、ECBの金融政策で

米国債:下落、ECBの金融政策で-グロース氏は利回り底入れを指摘





米ジャナス・キャピタル・グループのビル・グロース氏は欧州のマイナス金利が「終点」に着いたと述べ、世界の債券市場もこれに同意しているようだ。
欧州中央銀行(ECB)が政策金利を引き下げ、月々の資産購入額の拡大を決定したことが手掛かりとなり、欧州債と米国債は下落した。ECBのドラギ総裁は記者会見で、「一段の利下げが必要だとは考えていない」と述べ、代わりに量的緩和(QE)に注力する姿勢を示した。この発言を背景に、米国とドイツの国債利回りは約1カ月ぶりの水準に上昇した。
グロース氏はツイッターへの投稿で、「世界の金融政策の扉は速いペースで閉まりつつある。先進国市場の利回りは底入れした」と指摘した。さらに別の投稿ではECBの政策行動は「金融政策というよりも実際は財政政策だ」と述べ、マイナス金利の終わりを示したと続けた。
米10年債利回りは月初来8営業日のうち6日で上昇した。世界的に中央銀行の金融政策が注目されている。先月の市場で10年債利回りは2012年以来の低水準となった。株価や商品相場のボラティリティを背景に、世界経済の成長減速が米国経済の足を引っ張るとの懸念が広がった。
ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後1時53分現在、10年債利回りは前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.94%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は17/32下げて97 6/32。






ブルームバーグ抜粋
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